保育士 過去問
令和7年(2025年)前期
問24 (教育原理 問4)

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問題

保育士試験 令和7年(2025年)前期 問24(教育原理 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、ヘルバルト(Herbart, J.F.)に関する記述として、適切なものを2つ選びなさい。
  • 彼は、「生活が陶冶する」という有名な言葉を残した。
  • 彼は、教育は人間本性に宿る神性を意識し、それを生活のなかで表現することと説いた。
  • 彼は、教育の究極的な目的は、道徳的品性の陶冶にあると考えた。
  • 彼は、教育を経験の再構成であると捉えた。
  • 彼は、著書『一般教育学』のなかで、「明瞭・連合・系統・方法」という教授段階説を唱えた。

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この過去問の解説 (3件)

01

ヘルバルトはドイツの教育学者です。

幼児教育を心理学や倫理学の観点から論じつつ、

中でも「教授」の概念に重きを置いたことで知られています。

選択肢1. 彼は、「生活が陶冶する」という有名な言葉を残した。

× 不適切

 

スイスの教育思想家・ペスタロッチの言葉です。

ペスタロッチは、人格や思想は日々の生活の中でこそ育まれるものであると考え、

知識の詰め込みよりも、生活の中で自然と身につく経験などを重視する考えを示しました。

選択肢2. 彼は、教育は人間本性に宿る神性を意識し、それを生活のなかで表現することと説いた。

× 不適切

 

ドイツの教育学者・フレーベルの思想です。

フレーベルはペスタロッチの影響を受け、

遊びや経験の中から学ぶことを重視し、

世界初の幼稚園(キンダーガルテン)を創始しました。

選択肢3. 彼は、教育の究極的な目的は、道徳的品性の陶冶にあると考えた。

〇 適切

 

ヘルバルトについての記述です。

ヘルバルトは、「道徳的品性の陶冶」すなわち

人格的にすぐれた人物に教え導くことが教育の目的であると定義し、

その方法を「教授」「管理」「訓練」の3つに分けて論じました。

選択肢4. 彼は、教育を経験の再構成であると捉えた。

× 不適切

 

アメリカの教育学者・デューイについての記述です。

デューイは、自発的な経験とそこから得られる思考こそが

「学び」であるという考え方(プラグマティズム)の提唱者で、

「なすことによって学ぶ」という言葉も有名です。

選択肢5. 彼は、著書『一般教育学』のなかで、「明瞭・連合・系統・方法」という教授段階説を唱えた。

〇 適切

 

ヘルバルトについての記述です。

ヘルバルトは、「教授」とはただ知識を与えることではなく

知識の奥にある思想や行動原理を教え導くことであると主張し、

 

「教授」の過程として

明瞭・連合・系統・方法

の4段階があるとする説(4段階教授説)を示しました。

まとめ

ヘルバルトの思想については、過去の保育士試験でもたびたび問われます。

「道徳的品性の陶冶」「4段階教授説」などのキーワードで判断しましょう。

また、フレーベルペスタロッチといった重要人物との違いや関係も押さえておくとよいでしょう。

参考になった数156

02

ヘルバルト(Herbart, J.F.)は、9世紀のドイツの哲学者、心理学者、教育学者です。

選択肢1. 彼は、「生活が陶冶する」という有名な言葉を残した。

不適切です。

これはペスタロッチ(Pestalozzi) の言葉です。

選択肢2. 彼は、教育は人間本性に宿る神性を意識し、それを生活のなかで表現することと説いた。

不適切です。

これはフレーベル(Fröbel, F.) の思想です。

選択肢3. 彼は、教育の究極的な目的は、道徳的品性の陶冶にあると考えた。

適切です。

ヘルバルトは教育の目的を、「道徳的品性の形成」と考えていました。

選択肢4. 彼は、教育を経験の再構成であると捉えた。

不適切です。

これはデューイ(Dewey, J.) の思想です。

選択肢5. 彼は、著書『一般教育学』のなかで、「明瞭・連合・系統・方法」という教授段階説を唱えた。

適切です。

著書「一般教育学」の中で、教授段階論について述べられています。

参考になった数8

03

ヘルバルトは「教授のない教育などというものを認めない」との言葉を残したドイツの教育学者です。

選択肢1. 彼は、「生活が陶冶する」という有名な言葉を残した。

不適切です。

*近代教育の父と呼ばれたペスタロッチの言葉で、「生活が陶冶する」とは、人格は生活の中で作られるという考えになります。

選択肢2. 彼は、教育は人間本性に宿る神性を意識し、それを生活のなかで表現することと説いた。

不適切です。

*世界で初めて幼稚園を創設したフレーベルの思想になります。

選択肢3. 彼は、教育の究極的な目的は、道徳的品性の陶冶にあると考えた。

適切です。

*ヘルバルトは、心が一番大切であるとし、人としての心と人格を、じっくり時間をかけて育てることを、教育の目的としました。

 

以上のことからこの選択肢は正答です。

選択肢4. 彼は、教育を経験の再構成であると捉えた。

不適切です。

「なすことによって学ぶ」という教育主義を提唱したデューイについての説明になります。

選択肢5. 彼は、著書『一般教育学』のなかで、「明瞭・連合・系統・方法」という教授段階説を唱えた。

適切です。

*ヘルバルトは一般教育学において、4段階教授法を提唱しています。

 

以上のことからこの選択肢は正答です。

まとめ

歴史上の重要人物の思想をしっかりと学んでおきましょう。

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