保育士 過去問
令和7年(2025年)前期
問95 (保育の心理学 問15)

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問題

保育士試験 令和7年(2025年)前期 問95(保育の心理学 問15) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、保育所に通う子どもを取り巻く環境を、ブロンフェンブレンナー(Bronfenbrenner, U.)の生態学的システム論でとらえた場合の各システムに該当する例の組み合わせとして、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

A  マクロシステム ―――― 保育士と保護者との関係
B  マイクロシステム ―――― 友だちとの関係
C  メゾシステム ――――― 日本の社会状況
D  エクソシステム ―――― 保護者の職場での人間関係
  • A  B
  • A  C
  • B  C
  • B  D
  • C  D

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この過去問の解説 (2件)

01

それぞれのシステムの違いを覚えましょう。

選択肢4. B  D

これが正解です。

 

 

マイクロシステム(最も身近な環境)

 子どもが直接関わる環境のことです。子どもが直接行く・定期的に関わるものです。

 家族、友達、保育施設などです。

メゾシステム(つながりの環境)

 マイクロシステム同士の関係です。2つ以上のマイクロシステムが、子どもに関係しています。

 家族と保育施設(連絡帳など)、祖父母と保護者の関係などです。

エクソシステム(間接的な環境)

 子どもは直接関わらない(行かない・会わない)が、子どもに影響を与えるものです。

 保護者の職場での人間関係(保護者が仕事でイライラしていれば、子どもに影響があります)や、地域の企業(企業が保育施設に寄付をしていたりします)があります。

マクロシステム(社会全体の環境)

 社会全体が関わることです。なかなか変えられない側面もあります。

 文化、価値観、法律、社会情勢などです。待機児童の問題や、児童福祉法などです。

まとめ

4つのシステムを、円だとみなして以下のように覚えるといいでしょう。

マイクロ(微小)= 子どもに最も近い

メゾ(中間)= システム同士のつながり

エクソ(外部)= 子どもの外側にある

マクロ(巨大)= 社会という大きな枠組み

これらが重なり合って、子どもの成長を支えています。

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02

ブロンフェンブレンナーの生態学的システム論は子どもを取り巻く環境のことです。システムの種類をしっかりと理解しておきましょう。

選択肢4. B  D

× Aマクロシステムー保育士と保護者との関係:日本の社会状況などです。

 

○ Bマイクロシステムー友だちとの関係:身近な場所、友達や学校になります。 

 

× Cメゾシステムー日本の社会状況:マイクロシステム同士の関係性(身近な環境同士のつながり)のことです。

 

○ Dエクソシステムー保護者の職場での人間関係:子どもは直接かかわりはありませんが、間接的な要因になります。

 

 

以上のことからこの選択肢は正答です。

 

 

まとめ

人間の発達には、環境が大きく作用します。

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