保育士 過去問
令和7年(2025年)前期
問6 (保育原理 問6)

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問題

保育士試験 令和7年(2025年)前期 問6(保育原理 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
Y保育所の5歳児クラスでは、毎日朝の集まりの時間を設けている。この集まりでは、その日どのように過ごすかということや、行事でどのようなことを行いたいかなどについて、子どもたちが話し合う機会となっている。
しかし、Z君は、この集まりに参加せず別の場所にいたり、参加していたとしても発言することはほとんどない。Z君は、皆と集まって話をするという状況が苦手のように見受けられ、声をかけても「集まりは嫌だ」と言うだけである。

【設問】
次のうち、担当保育士の対応として、「保育所保育指針」に照らし、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • Z君がなぜ「集まりは嫌だ」と言うのか、職員間で何か思い当たることがないかを確認し、対応を検討する。
  • Z君が集まりに参加できない状況が続くのはよくないため、「Z君が参加できないから朝の集まりはやめることにした」とクラスの子どもたちに告げる。
  • Z君の保護者に「Z君が朝の集まりに参加しないことで、集まりがうまくいかずに困っているので家でもきちんと参加するように言い聞かせてください」と依頼する。
  • Z君に「みんなは楽しそうに参加しているんだから、参加しないとみんなから取り残されちゃうよ」と声をかける。
  • Z君は発達に課題がありそうなので、集まりに参加できないことは仕方のないことであるため、これ以上の対応はしない。

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この過去問の解説 (2件)

01

第1章「総則」・第2章「保育の内容」の全体的な趣旨を理解できているかを問う問題です。

Z君は5歳児クラスであることから、第1章4「(2)幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の記載も意識しておきましょう。

選択肢1. Z君がなぜ「集まりは嫌だ」と言うのか、職員間で何か思い当たることがないかを確認し、対応を検討する。

適切です。

Z君の気持ちを一旦そのまま受け止めた上、職員間で連携し対応することが大切になります。

選択肢2. Z君が集まりに参加できない状況が続くのはよくないため、「Z君が参加できないから朝の集まりはやめることにした」とクラスの子どもたちに告げる。

不適切です。

Z君が集まりに参加できない状況を「よくない」と判断することは不適切です。

また、「Z君が参加できないから」という理由で集まりをやめることも、

それをそのままクラスの子どもたちに告げることも、配慮に欠ける言動です。

選択肢3. Z君の保護者に「Z君が朝の集まりに参加しないことで、集まりがうまくいかずに困っているので家でもきちんと参加するように言い聞かせてください」と依頼する。

不適切です。

Z君が集まりに参加しないことを、保育園の「困りごと」ととらえるのは不適切です。

また、それをそのまま保護者に告げ、家庭での教育に介入するような依頼を行うことは、

Z君や保護者の気持ちを傷つける可能性のある行動です。

選択肢4. Z君に「みんなは楽しそうに参加しているんだから、参加しないとみんなから取り残されちゃうよ」と声をかける。

不適切です。

「みんなは楽しそう」「みんなから取り残される」という不安を掻き立てることで、

Z君の気持ちを傷つけ、より参加しにくい気持ちにさせる可能性があります。

まずは「参加したくない」というZ君の思いを受け止めた上で、

どうすればよいのか一緒に考えていくことが重要になります。

選択肢5. Z君は発達に課題がありそうなので、集まりに参加できないことは仕方のないことであるため、これ以上の対応はしない。

不適切です。

集まりに参加できないという状況だけで、発達に課題があると決めつけることは危険です。

また、課題がある可能性に気付いた場合は、職員間で情報を共有しながら、

Z君との関わり方を検討する必要がありますので、「これ以上の対応はしない」という点も不適切です。

まとめ

正解を選ぶことは難しくない問題です。

不適切選択肢については、なぜ不適切なのか、理由を押さえておきましょう。

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02

保育所保育指針に沿った子ども対応に関する問題です。

子どもは一人一人違うことを念頭に置いた上で、気持ちを聞いたり、様子を観察したりしながら、寄り添う姿勢で保育していきましょう。

選択肢1. Z君がなぜ「集まりは嫌だ」と言うのか、職員間で何か思い当たることがないかを確認し、対応を検討する。

適切です。

 

担当保育者はもちろん、それ以外の保育者や職員も一緒にZ君の様子を見たり、話しあったり、意見交換することで、多面的視点で対応を検討することが望ましいです。

選択肢2. Z君が集まりに参加できない状況が続くのはよくないため、「Z君が参加できないから朝の集まりはやめることにした」とクラスの子どもたちに告げる。

不適切です。

 

朝の集まりをやめることは、ねらいある保育内容をZ君のせいでやめることになります。

一人の子どもの行動が原因で他児のねらいや保育が変わることは、望ましい対応とは言えません

選択肢3. Z君の保護者に「Z君が朝の集まりに参加しないことで、集まりがうまくいかずに困っているので家でもきちんと参加するように言い聞かせてください」と依頼する。

不適切です。

 

Z君の行動の表れは、園で表れているものです。

保護者へ報告し、Z君の現状を共有しておくことは必要ですが、保護者や家庭へ依頼することは、保育者として望ましい対応ではありません。

選択肢4. Z君に「みんなは楽しそうに参加しているんだから、参加しないとみんなから取り残されちゃうよ」と声をかける。

不適切です。

 

この対応は、Z君が主体的に参加するような声かけではなく、不安を煽って無理やり参加させようとする伝え方です。

参加しないと取り残されるのは事実ですが、不安を突き付けたところでZ君が参加したくないことの根本的な寄り添いにはなっていません。

まずはZ君が参加できないのはなぜか…という内面へ目を向けられるようになりたいです。

選択肢5. Z君は発達に課題がありそうなので、集まりに参加できないことは仕方のないことであるため、これ以上の対応はしない。

不適切です。

 

まず、集まりに参加しないだけで発達に課題があると判断することは望ましくありません。

例え発達に課題があったとしても、この活動を通してZ君が成長するきっかけを作り出せるのかを検討し、関わっていくことが必要です。

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