保育士 過去問
令和8年(2026年)前期
問39 (社会的養護 問9)

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問題

保育士試験 令和8年(2026年)前期 問39(社会的養護 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
G乳児院で生活するF君(2歳、男児)は、入院してから半年間、シングルマザーである母親との交流を重ねてきたが、母親の持病の回復が見込まれないことから、当面の間は家庭復帰が困難となった。F君を担当する児童相談所の児童福祉司や、G乳児院の保育士、家庭支援専門相談員でケース会議を開き、養育里親への委託を検討することになった。
その後、家庭支援専門相談員が母親との面談の際に、F君の里親委託の意向について尋ねると「里親にFを取られてしまうのではないか」、「Fが里親になついてしまうのではないか」といった不安な気持ちを漏らした。

【設問】
次のうち、F君の母親に対して、家庭支援専門相談員が行う説明として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

A  養育里親について説明し、親子関係が途切れるわけではないことを説明する。
B  里親による家庭環境がF君の健全な心身の発達や成長を促すものであることを説明する。
C  養育里親に委託された場合、母親とF君の面会については、F君の生活が落ち着く目安の半年程は原則不可になることを伝える。
D  養育里親に委託するかについては、母親が決定できることを伝える。
  • A:○  B:○  C:○  D:×
  • A:○  B:○  C:×  D:×
  • A:○  B:×  C:×  D:×
  • A:×  B:○  C:○  D:○
  • A:×  B:×  C:○  D:○

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この過去問の解説 (1件)

01

乳児院から里親へ預け先を変えるとき、お母さんの不安にどう寄り添って説明するかという事例問題です。

「養育里親ってどんな仕組みか」「面会や決定のルールはどうなっているか」を押さえておけば見分けられます。

選択肢2. A:○  B:○  C:×  D:×

A  養育里親について説明し、親子関係が途切れるわけではないことを説明する。(○)

養育里親は、子どもの親権をもらう(養子縁組をする)わけではありません。

親子の法的なつながりはそのまま残るため、

「里親に取られてしまうわけではないし、親子関係が切れることもないですよ」と伝えて不安を和らげるのは適切です。


B  里親による家庭環境がF君の健全な心身の発達や成長を促すものであることを説明する。(○)

特定の大人から愛情をたっぷり注いでもらえる家庭的な環境は、

子どもの心と体の育ちにとってプラスになります。

里親のもとで暮らす良さを丁寧に説明するのは適切です。


C  養育里親に委託された場合、母親とF君の面会については、F君の生活が落ち着く目安の半年程は原則不可になることを伝える。(×)

里親の家に預けられたからといって、「半年間は面会できない」なんて決まりはありません。

むしろ、実の親と子どものつながりを保つことは大切なので、

子どもの様子を見ながら無理のない形で面会を続けていきます。


D  養育里親に委託するかについては、母親が決定できることを伝える。(×)

里親へ預けるかどうか(措置の決定)を決める権限を持っているのは、

お母さんではなく「児童相談所長(都道府県など)」です。

お母さんの気持ちや意見はもちろんしっかり聞きますが、

「お母さんが全部自由に決めていい」わけではないため間違いです。

まとめ

「養育里親=戸籍上の親が変わるわけではない」という点と、

「子どもをどこに預けるか(措置)を決めるのは児童相談所長」という行政のルールの2つが合わさった問題です。 

親の気持ちを大切にすることと、法律上の決定権をごちゃ混ぜにしないよう気をつけると迷いません。

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