保育士 過去問
令和7年(2025年)前期
問65 (社会福祉 問5)

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問題

保育士試験 令和7年(2025年)前期 問65(社会福祉 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、日本の社会保障制度に関する記述として、適切なものの組み合わせを1つ選びなさい。

A  社会保障制度のうち、社会保険とは、税方式で実施される所得保障やサービスをいう。
B  社会保障制度審議会による「社会保障制度に関する勧告」(1950(昭和25)年)は、「日本国憲法」第25条により、国が社会福祉の増進に努めなければならないことなどを受けて行われた。
C  社会保障制度のうち、公的扶助とは、社会福祉施設で提供されるサービスをいう。
D  社会保障制度審議会による「社会保障制度に関する勧告」(1950(昭和25)年)において、生活困窮に陥ったものに対しては、国家扶助によって最低限度の生活を保障することなどが示されている。
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この過去問の解説 (2件)

01

1950年の勧告は、現在の社会保障制度において重要な役割を果たしました。戦後の日本の社会保障制度について見ていきましょう。

選択肢4. B  D

正解です。

 

A  社会保障制度のうち、社会保険とは、税方式で実施される所得保障やサービスをいう。
×です。

社会保険は保険料をおさめて行います。税方式ではありません。

B  社会保障制度審議会による「社会保障制度に関する勧告」(1950(昭和25)年)は、「日本国憲法」第25条により、国が社会福祉の増進に努めなければならないことなどを受けて行われた。
〇です。

1946年、日本国憲法が公布され、第25条で生存権が規定されました。すなわち、第25条は、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」と定めています。

1949年に社会保障制度審議会が設置され、1950年、審議会は「社会保障制度に関する勧告」を政府に提出しました。これは国の社会保障に対する責任を明確化したものです。

C  社会保障制度のうち、公的扶助とは、社会福祉施設で提供されるサービスをいう。
×です。

公的扶助は、社会福祉施設で行われるサービスではありません。

税金を使い、国民の最低限度の生活を保障するものです。

D  社会保障制度審議会による「社会保障制度に関する勧告」(1950(昭和25)年)において、生活困窮に陥ったものに対しては、国家扶助によって最低限度の生活を保障することなどが示されている。
〇です。
1950年の勧告では、最低限度の生活の保障が重要な点として示されています。

まとめ

1950年の勧告は、憲法の理念を具体化させたもので、現代の社会保障の制度を考えるうえで重要です。

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02

社会保障制度の内容や目的をしっかり学んでおきましょう。

選択肢4. B  D

A:× 社会保障制度の「社会保険」は、保険料方式で実施されます。

 

B:○ 日本国憲法第二十五条には「すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と示され、②「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」と示されています。

 

C:× 公的扶助は、現金給付で、最低限の生活を保障するものです。

 

D:○ 「社会保障制度に関する勧告」には、国家扶助の役割として、生活困窮者に最低限の生活を保障することが示されています。

 

以上のことからこの選択肢は正答です。

まとめ

制度を理解しておくと、保護者からの相談や援助につながります。

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