保育士 過去問
令和7年(2025年)前期
問74 (社会福祉 問14)

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問題

保育士試験 令和7年(2025年)前期 問74(社会福祉 問14) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、相談援助の生活モデルに関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

A  生活モデルでは、利用者のニーズを充足するために既存の社会資源を活用するだけでなく、利用者を取り巻く環境に対して、利用者自身の適応力を高める援助を行う。
B  生活モデルは、生活全体の中で問題を捉え、人と環境の交互作用に焦点を当てることを特徴とする。
C  リッチモンド(Richmond, M.E.)は、生活モデルのソーシャルワーク理論を提唱した。
D  生活モデルは、システム理論と生態学理論をソーシャルワークに取り入れている。
  • A:○  B:○  C:○  D:○
  • A:○  B:○  C:×  D:○
  • A:○  B:×  C:○  D:×
  • A:×  B:○  C:○  D:×
  • A:×  B:○  C:×  D:○

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この過去問の解説 (2件)

01

相談援助における生活モデルとは、利用者自身と周囲の環境の両方に焦点を当てたアプローチです。以下、みていきましょう。

選択肢1. A:○  B:○  C:○  D:○

不適切です。

A:○  B:○  C:×  D:○

選択肢2. A:○  B:○  C:×  D:○

適切です。

A:○  B:○  C:×  D:○

 

 

A  生活モデルでは、利用者のニーズを充足するために既存の社会資源を活用するだけでなく、利用者を取り巻く環境に対して、利用者自身の適応力を高める援助を行う。

利用者自身がコーピングスキル(ストレスに対処するスキル)をもつことも大事です。

環境的なアプローチと、利用者へのアプローチ、両方を行います。


B  生活モデルは、生活全体の中で問題を捉え、人と環境の交互作用に焦点を当てることを特徴とする。

個人のみに課題があるのではなく、生活全体のなかで問題を捉える考え方です。


C  リッチモンド(Richmond, M.E.)は、生活モデルのソーシャルワーク理論を提唱した。

リッチモンドは、「ケースワークの母」といわれ、こんにちのケースワークの基礎を築きました。

生活モデル(個人と環境の相互作用に焦点を当てる)を唱えたのはジャーメインとギッターマンです。


D  生活モデルは、システム理論と生態学理論をソーシャルワークに取り入れている。

全体や相互の関係をみるシステム理論と、人と環境の関係をみる視点の両方からソーシャルワークに取り入れます。

選択肢3. A:○  B:×  C:○  D:×

不適切です。

A:○  B:○  C:×  D:○

選択肢4. A:×  B:○  C:○  D:×

不適切です。

A:○  B:○  C:×  D:○

選択肢5. A:×  B:○  C:×  D:○

不適切です。

A:○  B:○  C:×  D:○

まとめ

ソーシャルワークのアプローチの方法はたくさんあります。考え方や歴史、提唱者を知り、覚えましょう。

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02

生活モデルの提唱者や特徴を理解しておきましょう。

選択肢2. A:○  B:○  C:×  D:○

A:○ 環境を変えるだけでなく、クライアントの能力を高める援助もします。

 

B:○ 生活モデルは、人と環境の相互作用の視点から捉えます。

 

C:× リッチモンドはケースワーク理論の基礎を築きました。生活モデルの提唱者は、ジャーメインとギッターマンです。

 

D:○ 人と環境が相互に働きかけるシステムを捉える「システム理論」と、人と環境の相互作用を大事にし、その中で適合と不適合に注目する「生態学理論」を取り入れています。

 

 

以上のことからこの選択肢は正答です。

まとめ

保育現場では、「親のせい」と捉えるのではなく、環境との関連性も視野に入れた支援が大切になります。

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