保育士 過去問
令和7年(2025年)前期
問79 (社会福祉 問19)

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問題

保育士試験 令和7年(2025年)前期 問79(社会福祉 問19) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、国際生活機能分類(ICF)に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

A  疾病に焦点を当てた国際分類である。
B  各構成要素は相互に作用している。
C  教育分野での活用は想定していない。
D  生活機能とは、「活動」「参加」の2つの次元を指す。
  • A:○  B:×  C:○  D:×
  • A:○  B:×  C:×  D:○
  • A:×  B:○  C:○  D:×
  • A:×  B:○  C:×  D:×
  • A:×  B:×  C:×  D:○

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この過去問の解説 (2件)

01

生きることを共通の言葉で理解するために作られた、国際生活機能分類(ICF)についての問題です。

選択肢1. A:○  B:×  C:○  D:×

不正解です。

A:×  B:○  C:×  D:×

 

選択肢2. A:○  B:×  C:×  D:○

不正解です。

A:×  B:○  C:×  D:×

選択肢3. A:×  B:○  C:○  D:×

不正解です。

A:×  B:○  C:×  D:×

 

選択肢4. A:×  B:○  C:×  D:×

正解です。

A:×  B:○  C:×  D:×

 

A  疾病に焦点を当てた国際分類である。

疾病を分類するのはICD(国際疾病分類)です。


B  各構成要素は相互に作用している。

たとえば風邪をひいて心身の機能が低下する(心身機能・身体構造)と、家事ができなくなって日常生活を送るのに制限がかかります(活動)。働きに行くのが難しくなることもあります(参加)。

風邪をひいた原因には、周囲の環境の要素もあれば、もともと個人がもっている特徴の要素もあります。

このように互いに関係しているのです。


C  教育分野での活用は想定していない。

福祉や教育などの分野での活用が想定されています。


D  生活機能とは、「活動」「参加」の2つの次元を指す。

「心身機能・身体構造」「活動」「参加」の3つから考えます。

選択肢5. A:×  B:×  C:×  D:○

不正解です。

A:×  B:○  C:×  D:×

 

まとめ

ICF(国際生活機能分類) は、「人がどのように生きているか(=生きることの全体像)」を捉えるための国際的な共通言語です。
生活を、「心身機能・身体構造」「活動」「参加」 の3つの視点からとらえ、その背景として 「環境因子」や「個人因子」 が影響すると考えます。

心身機能・身体構造:からだや心の働き、からだのつくり

活動:日常生活を営む行為・行動

参加:家庭や地域、社会への関わり
 

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02

ICFとは、生きることの全体像についての共通言語です。3つの柱を理解しておきましょう。

選択肢4. A:×  B:○  C:×  D:×

A:× ICFは、疾病ではなく、「生活機能と障害」に焦点を当てています。疾病に焦点を当てているのは、「国際疾病分類」になります。

 

B:○ 各構成要素は、相互に作用しています。例えば、膝が痛い人(心身機能)は歩くのが苦痛になります。(活動) 知人から旅行に誘われても、飛行機や電車での移動を考えると苦痛なので断わります。(参加) でも車で旅行に行くのなら行くことができます。(環境因子)

 

C:× 教育や福祉の分野で活用されています。

 

D:× 生活機能とは、「心身機能・身体構造」「活動」「参加」の3つの観点から成り立っています。

 

 

以上のことからこの選択肢は正答です。

まとめ

保育現場でも、構成要素に照らし合わせることで、どこに支援が必要なのか明確になります。

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