保育士 過去問
令和7年(2025年)前期
問90 (保育の心理学 問10)

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問題

保育士試験 令和7年(2025年)前期 問90(保育の心理学 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

次の【Ⅰ群】のストレンジ・シチュエーション法におけるアタッチメント(愛着)のタイプと、【Ⅱ群】の日常場面における養育者の子どもへの関わりの特徴を結びつけた場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

【Ⅰ群】
A  Aタイプ(回避型)
B  Bタイプ(安定型)
C  Cタイプ(アンビバレント型)

【Ⅱ群】
ア  子どものネガティブな感情表出に対して応答的、受容的に関わる。
イ  子どものネガティブな感情表出に対して拒絶する傾向にある。
ウ  子どものネガティブな感情表出に対して受容したり受容しなかったり、一貫しない関わりを示す。
  • A:ア  B:イ  C:ウ
  • A:ア  B:ウ  C:イ
  • A:イ  B:ア  C:ウ
  • A:イ  B:ウ  C:ア
  • A:ウ  B:ア  C:イ

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この過去問の解説 (2件)

01

ストレンジ・シチュエーション法の型と特徴を理解しておきましょう。

選択肢3. A:イ  B:ア  C:ウ

A:イ  Aタイプ(回避型)は、離れるときも、再会したときも特に反応がなく、接することがありません。

 

B:ア Bタイプ(安定型)は、養育者と愛着関係ができていて、養育者を「心の安全基地」として安定しています。

 

C:ウ Cタイプ(アンビバレント型)は、受け入れてもらえる時もあれば、無視されることもあるなど一貫性のない関わりのことです。

 

 

以上のことからこの選択肢は正答です。

まとめ

実際の保育現場では、どのような関わり方が、子どもの情緒安定につながるのかを意識することが、大切な視点になります。

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02

「ストレンジ・シチュエーション法」(エインズワースの提唱)は

①母子で実験室に入る

見知らぬ人が入ってくる

③母親が退出する(子どもと見知らぬ人)

④母親が戻ってくる

⑤母親と見知らぬ人が退出する(子どもがひとり残される)

⑥知らない人が戻ってくる

⑦母親が戻ってくる

という流れで、愛着の型を調査したものです。

選択肢3. A:イ  B:ア  C:ウ

正解です。

 

A  Aタイプ(回避型)

イ  子どものネガティブな感情表出に対して拒絶する傾向にある。

子どものネガティブな感情に否定的です。

子どもは、母親が部屋を出て行っても平然としています。

保育場面では、転んでも泣かなかったり、助けを求めなかったりします。また、一人で遊び続けて保育者に甘えてこないのも特徴です。

 

B  Bタイプ(安定型)

ア  子どものネガティブな感情表出に対して応答的、受容的に関わる。

子どもを尊重し、一貫して温かく接します。

子どもは、母親を「安全基地」とみなし活動しています。

必要なときに保育者を頼りながら、新しいことに挑戦していけます。

 

 

C  Cタイプ(アンビバレント型)

ウ  子どものネガティブな感情表出に対して受容したり受容しなかったり、一貫しない関わりを示す。

気分や状況で、過保護になったり、無関心になったりします。

子どもは、養育者の顔色をうかがうようになります。

保育場面では、気分の浮き沈みが激しいのが特徴です。

 

まとめ

子どもがどのように育ってきたのか理解し、安心できる保育環境を準備するのが大切です。

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