保育士 過去問
令和7年(2025年)後期
問23 (教育原理 問3)

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問題

保育士試験 令和7年(2025年)後期 問23(教育原理 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

次の【Ⅰ群】の説明と、【Ⅱ群】の人物を結びつけた場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

【Ⅰ群】
A  『エミール』を著し、子供期の固有の意義を強調するとともに、大人による注入主義を否定し、子供の自然な成長力や活動性にしたがう教育、いわゆる「消極教育」を唱えた。
B  『〈子供〉の誕生』を著し、「子供」の観念は普遍的なものではなく、16世紀~17世紀(アンシャン・レジーム期)における近代の家族形態の出現とともに誕生したと論じた。
C  著作である『世界図絵』は、直観教授を背景とし、自然科学の発展の影響を受けた実学的な思想によるものであった。

【Ⅱ群】
ア  ペスタロッチ(Pestalozzi,J.H.)
イ  ルソー(Rousseau,J.−J.)
ウ  コメニウス(Comenius,J.A.)
エ  アリエス(Ariès,P.)
  • A:ア  B:ウ  C:イ
  • A:ア  B:エ  C:イ
  • A:イ  B:ウ  C:ア
  • A:イ  B:エ  C:ウ
  • A:ウ  B:イ  C:エ

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題では、【Ⅰ群】の説明に基づいて、各人物がどのような思想や著作を持っているかを理解し、それを【Ⅱ群】の人物と結びつける問題です。それぞれの人物と著作の特徴を確認していきましょう。

 

選択肢4. A:イ  B:エ  C:ウ

 A:イ(ルソー)
これはジャン=ジャック・ルソー(Jean-Jacques Rousseau)の教育思想です。『エミール』では、自然に従った教育が強調され、子どもが自らの自然な発達を通して学ぶべきだという考えが述べられています。 

 

 B:エ(アリエス)
これはフィリップ・アリエス(Philippe Ariès)の著作『〈子供〉の誕生』に関する記述です。アリエスは、歴史的に「子ども」という概念が近代家族の中で形作られたと論じました。
 

C:ウ(コメニウス)
これはヤン・アモス・コメニウス(Jan Amos Comenius)の教育思想です。『世界図絵』は、視覚的に直感的な学習法を重視し、自然科学の発展を受けて実学的な教育を推進したことで知られています。
 

まとめ

この問題では、各人物の教育思想や著作の内容を正確に結びつけることが求められます。ルソー、アリエス、コメニウスの各人物が教育や子どもに関してどのような視点を持っていたかを理解することが鍵です。

参考になった数166

02

教育思想家についての問題です。

 

【Ⅰ群】

Aルソーについての内容です。ルソーはフランスで活躍した哲学者です。

Bアリエスについての内容です。アリエスはフランスの歴史家です。

Cコメニウスについての内容です。コメニウスの「世界絵図」は世界初の絵入りの教科書です。

 

【Ⅱ群】
ペスタロッチはスイスの教育家です。「民衆教育の父」と呼ばれ、「生活が陶冶する(生活そのものが人を育てる)」との考えを持ち、日常の経験によって子どもが成長するとしました。

また、貧しい人々にも教育が必要であると主張しました。

 

選択肢1. A:ア  B:ウ  C:イ

誤りです。

選択肢2. A:ア  B:エ  C:イ

誤りです。

選択肢3. A:イ  B:ウ  C:ア

誤りです。

選択肢4. A:イ  B:エ  C:ウ

正解です。

選択肢5. A:ウ  B:イ  C:エ

誤りです。

まとめ

近代教育に影響を与えた教育思想家の問題は頻出です。主な思想家とその著書などの確認をしておきましょう。

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03

教育思想史・子ども観の歴史における最重要人物と、それぞれの代表的著作・キーワードを正しく対応させる問題です。

選択肢4. A:イ  B:エ  C:ウ

A  『エミール』を著し、子供期の固有の意義を強調するとともに、大人による注入主義を否定し、子供の自然な成長力や活動性にしたがう教育、いわゆる「消極教育」を唱えた。

A:イ(ルソー)

 

ルソーはフランスの思想家です。

「子どもは小さな大人ではない」として、子ども期の固有の価値を主張しました。

大人が知識を注ぎ込む「注入主義」を否定し、子どもの自然な発達に任せる「消極教育」を唱えました。

キーワード:『エミール』、子どもの発見、消極教育


B  『〈子供〉の誕生』を著し、「子供」の観念は普遍的なものではなく、16世紀~17世紀(アンシャン・レジーム期)における近代の家族形態の出現とともに誕生したと論じた。

B:エ(アリエス)

 

中世ヨーロッパの絵画などを分析し、中世には「子ども期」という固有の概念はなく大人の縮小版(小さな大人)と見なされていたこと、近代家族の成立とともに「子ども」という観念が誕生したと歴史的に論じました。

キーワード:『〈子供〉の誕生』、小さな大人、近代家族


C  著作である『世界図絵』は、直観教授を背景とし、自然科学の発展の影響を受けた実学的な思想によるものであった。
C:ウ(コメニウス)

 

コメニウスはチェコの教育者です。

世界初の絵入り教科書である『世界図絵』を著し、実物や絵を使って直接感覚に訴える直観教授を重視しました。

近代教育学の父とも呼ばれます。

キーワード:『世界図絵』、近代教授学の父、直観教授

 

ペスタロッチの補足

ペスタロッチはスイスの教育者です。

孤児や貧困家庭の子どもへの教育実践で知られ、知識(頭)・道徳(心)・技能(手)を調和させた全人教育を唱えました。

コメニウスの直観教授を実践レベルで発展させた人物です。
コメニウスの「絵で教えた理論家」に対して、ペスタロッチは「現場で実践した人」という対比で覚えると、2人の違いが整理しやすくなります。

まとめ

「誰が・何を・どんな考え方か」の3点セットで全員覚えておきましょう。

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