保育士 過去問
令和7年(2025年)後期
問27 (教育原理 問7)
問題文
幼稚園は満3歳からの子どもを受け入れる機関である。初等教育修了後は、生徒の能力・適性に応じてハウプトシューレ(卒業後の就職に向けて職業訓練を受ける者が主として進む)、実科学校(卒業後に職業教育学校への進学や中級の職への就職を目指す者が主として進む)、ギムナジウム(大学進学を目指す者が主として進む)などが設けられている。
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問題
保育士試験 令和7年(2025年)後期 問27(教育原理 問7) (訂正依頼・報告はこちら)
幼稚園は満3歳からの子どもを受け入れる機関である。初等教育修了後は、生徒の能力・適性に応じてハウプトシューレ(卒業後の就職に向けて職業訓練を受ける者が主として進む)、実科学校(卒業後に職業教育学校への進学や中級の職への就職を目指す者が主として進む)、ギムナジウム(大学進学を目指す者が主として進む)などが設けられている。
- オランダ
- デンマーク
- ドイツ
- フランス
- フィンランド
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題は、諸外国の教育制度の特徴を理解することがポイントです。特に、幼稚園から義務教育、さらに進路別の中等教育への流れや名称に注目することで、国ごとの制度の違いを正確に整理できます。
オランダの教育制度では、幼稚園(ベーサーショール)は3歳から受け入れていますが、中等教育の進路の呼称はハウプトシューレやギムナジウムではなく、実際にはVMBO、HAVO、VWOなど独自の呼称が使われます。したがって、記述とは一致しません。
×
デンマークの幼稚園は3歳から受け入れますが、中等教育はフリースクールやフォルケスコーレ、ギムナジウムなどがありますが、ドイツの「ハウプトシューレ・実科学校・ギムナジウム」とは制度が異なります。
○
ドイツでは、幼稚園は満3歳から受け入れ、初等教育(グルントシューレ)修了後に生徒の能力・適性に応じてハウプトシューレ、実科学校、ギムナジウムに進みます。記述と完全に一致するため、正しい国です。
×
フランスの幼稚園(エコール・マテルネル)は3歳から受け入れますが、中等教育の進路はリセやカレッジなどの呼称で、ハウプトシューレやギムナジウムは存在しません。
×
フィンランドでは、幼稚園は3歳から受け入れられますが、中等教育は包括型で進路分けは後期中等教育(リセウムやアミス)であり、ドイツの進路区分とは異なります。
この制度の特徴は、幼稚園からの受け入れ年齢と、小学校修了後に生徒の能力・適性に応じて進路を分ける「三分割型中等教育」にあります。幼稚園3歳受け入れと「ハウプトシューレ・実科学校・ギムナジウム」の制度をもつ国はドイツであることを覚えておくと、試験での正しい判断に役立ちます。
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02
諸外国の教育統計とは、日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、中国、韓国などの教育状況を比較したデータです。毎年発行されており、日本の教育政策に役立てられています。
誤りです。
オランダでは8年間の小学校の後、進路が分かれます。6年制のVWOでは大学準備、5年制のHAVOは専門大学を目指します。VMBOでは4年間学んだ後、中等職業教育(MBO)に進みます。
誤りです。
デンマークは就学前は保育所や幼稚園に通い、その後は6歳から16歳までの10年間国民学校(義務教育)があります。
義務教育終了後はジムナジウム(大学進学準備)や職業専門学校に進みます。授業料は公立学校は原則無料です。
正解です。
4年間の初等教育の後に進路を選ぶことや、ギムナジウムやハウプトシューレが特徴です。
誤りです。
フランスでは3歳から16歳までが義務教育です。初等教育(5年)、中等教育はコレージュ(4年)後期中等教育はリセ(3年)があり、16歳以降は教育か訓練のいずれかを選ぶことが義務となっています。フランスでは高校生が受験する「バカロレア」があり、合格後は大学入学資格を得ることができます。また、高度専門教育機関である「グランゼコール」では厳しい選抜試験があり、入学後はエリート教育が行われます。
誤りです。
フィンランドは多くの子どもが幼児教育を受けています。6歳児は1年間のプレスクールが義務化されています。その後は総合学校で小中一貫で学びます。高校は普通高校や職業高校に進みます。フィンランドは専門性の高い教師がおり、自由度の高い教育が行われています。
文部科学省の資料には系統図が示されており、各国の教育系統がわかりやすくなっています。
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03
ハウプトシューレ・実科学校・ギムナジウムという3つのキーワードが決め手です。
これはドイツの複線型教育制度の特徴そのものです。
オランダの学校制度では、4歳から12歳までが通う「基礎学校」で一貫した初等教育が行われます。
その後、大学準備中等教育(VWO)、一般上級中等教育(HAVO)、職業準備中等教育(VMBO)などに分岐します。
また、憲法で「教育の自由」が保障されており、イエナ・プランやモンテッソーリなどのオルタナティブスクールが多く公立と同等に公金助成されている点が特徴です。
デンマークの学校制度では、満6歳から15歳までの子どもが通う9年間の「国民学校(フォルケスコーレ)」が義務教育の中心となっています。
ドイツの学校制度では、原則4年間の初等教育機関である「基礎学校(グルントシューレ)」を修了した後、
生徒の能力や適性・希望進路に応じて、
「ハウプトシューレ(就職・職業訓練向け)」
「レアルシューレ(中級職や職業教育学校進学向け)」
「ギムナジウム(大学進学向け)」
などに進路が分かれます(複線型)。
フランスの学校制度では、満3歳からの幼児教育機関である「幼児学校(エコール・マテルネル)」、
小学校、前期中等教育の「コレージュ」、
後期中等教育の「リセ」などで構成されています。
大学入学資格試験である「バカロレア」などが特徴的です。
フィンランドの学校制度では、7歳から16歳までの9年間、選別のない一貫教育を行う「基礎学校」が義務教育となっています。
総合制・単線型の教育システムが特徴であり、PISA(国際学習到達度調査)で高い学力と格差の小ささが世界的に注目されました。
諸外国の教育制度に関する問題は、その国特有の学校名が出題の決定打になります。
国の名前と学校名のセットを頭に入れておけば、問題文のキーワードを見た瞬間に即答できますよ。
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