保育士 過去問
令和7年(2025年)後期
問57 (子ども家庭福祉 問17)
問題文
【事例】
M保育所に在籍しているS君(5歳、男児)の母親から電話がかかってきた。昨日、保育所でS君が排泄時にトイレを汚した際に、担当のX保育士から「何しているのよ、面倒かけないで」と言われ、頭を叩かれたとS君が話している。S君は「X保育士が怖くて登園したくない」という内容であった。電話対応をしたY主任保育士はその内容を園長に報告した。Y主任保育士がX保育士に確認したところ、事実であると認めた。
【設問】
次のうち、保育所の対応として、適切なものを1つ選びなさい。
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問題
保育士試験 令和7年(2025年)後期 問57(子ども家庭福祉 問17) (訂正依頼・報告はこちら)
【事例】
M保育所に在籍しているS君(5歳、男児)の母親から電話がかかってきた。昨日、保育所でS君が排泄時にトイレを汚した際に、担当のX保育士から「何しているのよ、面倒かけないで」と言われ、頭を叩かれたとS君が話している。S君は「X保育士が怖くて登園したくない」という内容であった。電話対応をしたY主任保育士はその内容を園長に報告した。Y主任保育士がX保育士に確認したところ、事実であると認めた。
【設問】
次のうち、保育所の対応として、適切なものを1つ選びなさい。
- クラスの保護者に説明をせずに、X保育士をS君のクラスの担当から外した。
- X保育士の言動は問題ないと判断して、登園するようS君の母親に連絡した。
- 保育所が所在する自治体の担当部署に連絡し、引き続きS君の保護者への対応をすることにした。
- M保育所における不適切な保育行為の再発防止のため、X保育士のみ人権に関する研修を行った。
- S君の保護者に同意を得ずに、S君の母親との電話の内容をクラスの保護者に公表した。
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この過去問の解説 (2件)
01
不適切保育についての事例問題です。
不適切です。
*事実説明もなく、クラスから外すことは、保護者に対して不信感を抱かせると当時に、信頼関係にも影響が及びます。
不適切です。
*X保育士が自ら認めている行為は、不適切保育になります。
適切です。
*不適切保育の実態は、自治体担当部署に連絡する必要があります。
以上のことからこの選択肢は正答です。
不適切です。
*X保育士だけではなく、全職員が研修を受け、保育士としての意識の再確認をしていくことが重要です。
不適切です。
*同意を得ずに公表することは、守秘義務に反する行為となります。
保育士としての自覚と意識を持ち、子どもに寄り添った関わりが大切です。
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02
この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。
保育施設における「不適切な保育(体罰や暴言など)」が発覚した場合、
最も重要なのは「組織としての透明性」と「行政への報告」です。
事実確認が取れた事案について、施設内だけで隠蔽したり、
個人の問題として処理したりしてはいけません。
速やかに市区町村の担当窓口へ報告して指導を仰ぐとともに、
被害を受けた子どもと保護者に対して誠実な対応を継続することが施設の義務です。
また、再発防止策は個人ではなく「施設全体」で取り組む必要があります。
では、解説を見ていきましょう。
不適切です。
担当を外すこと自体は子どもの安全確保のために必要な処置になり得ますが、
「保護者に説明をせずに」という部分が不適切です。
不適切な保育が発生した場合、保護者への説明責任を果たさずに行動すると、
隠蔽を疑われ、さらなる不信感やトラブルを招く原因となります。
不適切です。
「何しているのよ、面倒かけないで」という暴言や、
「頭を叩く」という行為は、
子どもの心身に有害な影響を与える明確な「不適切な保育(身体的虐待および心理的虐待)」に該当します。
これを「問題ない」と判断することは、児童福祉の観点からあり得ません。
適切です。
不適切な保育の事実が確認された場合、
保育所は速やかに所在する市区町村(自治体)に報告する義務があります。
行政と連携し、指導を受けながら、
被害児童の心のケアと保護者への誠意ある対応を継続することが正しいプロセスです。
不適切です。
「X保育士のみ」という点が間違いです。
不適切な保育は、個人の資質だけでなく、職場のストレス、
職員間のコミュニケーション不足、人員配置など、
組織全体の問題を背景に起きることが多々あります。
再発防止のためには、全職員を対象とした人権研修や、職場環境の見直しを行う必要があります。
不適切です。
これは明らかな個人情報の漏洩であり、プライバシーの侵害です。
他の保護者に事情を説明する必要が生じた場合でも、
必ず被害児童の保護者に事前に説明し、同意を得た範囲内で慎重に行わなければなりません。
不適切な保育が起きてしまった際の「施設の対応の鉄則」は、以下の3つです!
行政への報告:施設内で抱え込まず、「速やかに市区町村へ報告」する!
組織全体での改善:個人の責任で終わらせず、「全職員」で研修や見直しを行う!
保護者への誠実な対応:隠蔽せず、プライバシーに配慮しながら説明とケアを継続する!
こうした危機管理(リスクマネジメント)の初動対応は、どの福祉現場でも共通して問われる知識です。
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