保育士 過去問
令和7年(2025年)後期
問84 (保育の心理学 問4)
問題文
次のうち、社会情動的発達に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
A ルイス(Lewis,M.)によれば、照れ、共感、恥、誇りなど、自己意識が発達することで生じる感情のことを、二次的感情という。
B 新生児において、他児の泣き声につられて泣き出す現象がみられる。これを情動伝染という。
C 生後間もない頃、うとうととまどろんでいる時にほほえんでいるようにみえることがある。これを社会的微笑という。
D ヒトの赤ちゃんは、周囲の環境の中でも、とりわけ人からの刺激を好み、注意を向けるとされている。これを相貌的知覚という。
A ルイス(Lewis,M.)によれば、照れ、共感、恥、誇りなど、自己意識が発達することで生じる感情のことを、二次的感情という。
B 新生児において、他児の泣き声につられて泣き出す現象がみられる。これを情動伝染という。
C 生後間もない頃、うとうととまどろんでいる時にほほえんでいるようにみえることがある。これを社会的微笑という。
D ヒトの赤ちゃんは、周囲の環境の中でも、とりわけ人からの刺激を好み、注意を向けるとされている。これを相貌的知覚という。
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問題
保育士試験 令和7年(2025年)後期 問84(保育の心理学 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、社会情動的発達に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
A ルイス(Lewis,M.)によれば、照れ、共感、恥、誇りなど、自己意識が発達することで生じる感情のことを、二次的感情という。
B 新生児において、他児の泣き声につられて泣き出す現象がみられる。これを情動伝染という。
C 生後間もない頃、うとうととまどろんでいる時にほほえんでいるようにみえることがある。これを社会的微笑という。
D ヒトの赤ちゃんは、周囲の環境の中でも、とりわけ人からの刺激を好み、注意を向けるとされている。これを相貌的知覚という。
A ルイス(Lewis,M.)によれば、照れ、共感、恥、誇りなど、自己意識が発達することで生じる感情のことを、二次的感情という。
B 新生児において、他児の泣き声につられて泣き出す現象がみられる。これを情動伝染という。
C 生後間もない頃、うとうととまどろんでいる時にほほえんでいるようにみえることがある。これを社会的微笑という。
D ヒトの赤ちゃんは、周囲の環境の中でも、とりわけ人からの刺激を好み、注意を向けるとされている。これを相貌的知覚という。
- A:○ B:○ C:× D:×
- A:○ B:× C:○ D:○
- A:○ B:× C:○ D:×
- A:× B:○ C:× D:○
- A:× B:× C:○ D:○
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この過去問の解説 (3件)
01
乳幼児期の社会情動的発達を促す環境や段階を理解しておきましょう。
A:○ ルイスは、生後6ヶ月~1歳ごろまでに見られる、喜び、悲しみ、嫌悪などの一次感情と、その後、自己意識が発達し、照れ、共感、恥などの二次感情を促されると定義しています。
B:○ これは、ミラーニューロンが関係しているとも言われ、周りの赤ちゃんが泣き出すとつられて泣いたり、また反対に母親の笑った顔を見てニコニコするなどの現象も見られます。
C:×社会的微笑とは、人の声や表情などに反応することで、うれしいや楽しいなどの気持ちが笑みとして表現されることで、コミュニケーションの始まりとされています。
D:× 相貌的知覚とは、幼児によく見られる、命のないものや自然の現象を見て、生命や感情があると感じることです。
以上のことからこの選択肢は正答です。
乳幼児期は、愛着の土台形成が大事になります。
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02
この問題で絶対に押さえておくべきポイントは、
「赤ちゃんの微笑みの種類(生理的か、社会的か)」と「感情の発達の順番(一次的か、二次的か)」です。
生まれたばかりの赤ちゃんが見せる「ニヤッ」とした表情は、嬉しいから笑っているのではなく、
神経の反射によるものです。これを「社会的微笑」と引っかけるのは、試験委員が最も好むトラップの一つです。
また、ルイスの感情発達モデルにおいて、「恥ずかしい」「誇らしい」といった複雑な感情(二次的感情)は、
「自分」という存在を認識する(自己意識が芽生える)ことで初めて生まれる、
という発達の順番をイメージしながら選択肢を見ていきましょう。
A:○
ルイスの感情発達モデルの重要なポイントです。
一次的感情:生後すぐ〜半年頃までに現れる、喜び、恐れ、怒り、悲しみなどの「基本的な感情」です。
二次的感情:1歳半〜3歳頃に、「自分」と「他者」を区別する自己意識(鏡を見て自分だと分かるなど)が育つことで生じる、
「照れ、共感、恥、誇り、罪悪感」などの複雑な感情です。
B:○
生まれたばかりの赤ちゃん(新生児)が、他の赤ちゃんの泣き声を聞くと自分も泣き出してしまう現象を
「情動伝染(じょうどうでんせん)」と呼びます。
これは、相手の悲しみや苦しみを頭で理解しているわけではありませんが、
共感性の最も原始的(基礎的)な形だと考えられています。
C:×
生理的微笑(自発的微笑):生後間もない赤ちゃんが、無意識に(反射的に)微笑んだように見えることです。
嬉しいなどの感情は伴っていません。設問の記述はこちらを指しています。
社会的微笑: 生後2〜3ヶ月頃から、あやしてくれる人(外部からの刺激)に対して、
コミュニケーションとして意図的にニッコリと笑い返すことです。
D:×
赤ちゃんが人の顔(特に目と口の配置)を好んでじっと見る現象は、
ファンツが提唱した「選好注視(顔への選好)」などと呼ばれます。
一方、「相貌的知覚(そうぼうてきちかく)」とは、ウェルナーが提唱した概念で、
「太陽が笑っている」「車が怒っている」というように、
無生物(モノ)に対して人間のような感情や表情(相貌)を感じ取る子どもの特有の知覚のことです。
社会情動的発達のキーワードは、以下の対比でしっかり整理しておきましょう!
微笑みの発達:最初は反射の「生理的微笑」目が合って笑い返すのは「社会的微笑」
感情の発達(ルイス):基本の喜怒哀楽は「一次的」自己意識が必要な恥や誇りは「二次的」
相貌的知覚:顔を好むことではなく、「モノ(太陽や車)に顔や感情を見る」こと!
言葉の定義を正確に覚えておけば、自信を持って「×」をつけられる問題です。
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03
乳幼児の発達に関する問題では、感情や微笑、知覚の変遷を説明する用語の「厳密な定義のすり替え」を見抜くことが最大のポイントです。
A ルイス(Lewis,M.)によれば、照れ、共感、恥、誇りなど、自己意識が発達することで生じる感情のことを、二次的感情という。(○)
ルイスは、生まれてすぐにある「快・不快」などの一次的感情のあとに、自分という存在(自己意識)に気づくことで生まれる感情があるとし、それを「二次的感情(または自己意識感情)」と呼びました。
「私は今、周りからどう見られているか」が分かるからこそ、「照れ」「恥ずかしい」「誇らしい」といった高度な感情が生まれます。
B 新生児において、他児の泣き声につられて泣き出す現象がみられる。これを情動伝染という。(○)
生後まもない赤ちゃんが、近くにいる別の赤ちゃんの泣き声を聴くと、まるで自分のことのように自動的につられて泣き出してしまう現象を「情動伝染」と言います。これは共感能力の最も原始的なルーツ(土台)と言われています。
C 生後間もない頃、うとうととまどろんでいる時にほほえんでいるようにみえることがある。これを社会的微笑という。(×)
「社会的微笑」ではなく、「生理的微笑(せいりてきびしょう、または自発的微笑)」の定義です。
生理的微笑:生後間もない頃、脳の反射で勝手に笑う現象。
社会的微笑:生後2ヶ月頃から、人の顔やあやしかけに対して「意識的にニッコリと微笑み返す」現象。
D ヒトの赤ちゃんは、周囲の環境の中でも、とりわけ人からの刺激を好み、注意を向けるとされている。これを相貌的知覚という。(×)
説明されている赤ちゃんの性質は正しいですが、専門用語の名前が間違っています。
ヒトの赤ちゃんが、モノよりも「人の顔(特に目や口の配置)」に自然と注目してしまう本能のことを、「選好注視(せんこうちゅうし)」や「顔認知」、あるいは「社会的レディネス(人と関わる準備状態)」などと呼びます。
名前の出ている「相貌的知覚」とは、幼児期に見られる「あの雲、怒った顔をしてる!」というふうに、無生物のかたちから感情を読み取ってしまう世界の捉え方のことです。
照れ・恥・誇り=自分を意識するから生まれる「二次的感情」
つられて泣く=感情がうつる「情動伝染」
まどろんで笑う=反射による「生理的微笑」
人の顔が好き=生まれつき人と関わる「社会的レディネス」
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