保育士 過去問
令和7年(2025年)後期
問87 (保育の心理学 問7)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

保育士試験 令和7年(2025年)後期 問87(保育の心理学 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、子どもの認知活動に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

目標を達成するために、自分の遂行していることがうまくいっているかを確認する( A )と、不備が生じている場合にその行動を修正・調整するコントロールという働きが生じる。これらの過程やそれに伴う感覚・感情、評価や調節に使用するために認識された知識を総称して( B )と呼ぶ。( B )は、( C )頃から徐々に発達し、次第に自分の思考を振り返ることが可能となる。こうした力は学校教育における学習で求められ、例えば、自分で検算して間違いを見いだすことができるようになると、計算することが面白くなるといった( D )に結びついていく。
  • A:シフティング  B:スクリプト  C:幼児期後半  D:外発的動機づけ
  • A:シフティング  B:メタ認知   C:学童期後半  D:内発的動機づけ
  • A:モニタリング  B:スクリプト  C:学童期後半  D:内発的動機づけ
  • A:モニタリング  B:メタ認知   C:幼児期後半  D:内発的動機づけ
  • A:モニタリング  B:スクリプト  C:幼児期後半  D:外発的動機づけ

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

子どもの認知活動の発達や要素、年齢などのポイントを押えておきましょう。

選択肢4. A:モニタリング  B:メタ認知   C:幼児期後半  D:内発的動機づけ

目標を達成するために、自分の遂行していることがうまくいっているかを確認する

( モニタリング )と、不備が生じている場合にその行動を修正・調整するコントロールという働きが生じる。これらの過程やそれに伴う感覚・感情、評価や調節に使用するために認識された知識を総称して( メタ認知 )と呼ぶ。メタ認知は、( 幼児期後半 )頃から徐々に発達し、次第に自分の思考を振り返ることが可能となる。こうした力は学校教育における学習で求められ、例えば、自分で検算して間違いを見いだすことができるようになると、計算することが面白くなるといった( 内発的動機づけ )に結びついていく。

 

*シフティング: 課題や思考を柔軟に切り替える機能です。

*スクリプト: 日常生活や場面ごとの行動の知識で、順番があることを脳が知識として記憶しています。

*外発的動機づけ: 評価や報酬など、外部から受ける働きかけで、行動させる心理的な動機づけのことです。

 

 

以上のことからこの選択肢は正答です。

まとめ

認知活動を促す遊びや活動も学んでおくとよいでしょう。

参考になった数93

02

この問題で絶対に押さえておくべき最大のキーワードは、「メタ認知」です。

「メタ」とは「高次の、超越した」という意味で、メタ認知とは「自分の思考や行動を、

客観的に見つめ直す力(考えることについて考える力)」を指します。

この力があるからこそ、私たちは「あ、今のやり方じゃダメだ(モニタリング)」と気づき、

「別の方法を試そう(コントロール)」と修正することができます。

そして、自分で間違いに気づいて解決できるようになると、

誰かに褒められなくても「学ぶこと自体が楽しい!」という内側からのやる気につながっていきます。

この一連の成長ストーリーをイメージしながら、空欄を見ていきましょう。

選択肢4. A:モニタリング  B:メタ認知   C:幼児期後半  D:内発的動機づけ

A:モニタリング

解説:目標に向けて自分の行動が

「うまくいっているか」

「間違っていないか」

を監視・確認する働きを「モニタリング」といいます。

これに対し、不備を見つけて修正する働きを「コントロール」と呼びます。

※ダミー選択肢の「シフティング」とは、状況に合わせて注意を向ける先やルールを「切り替える」機能のことです。

 

B:メタ認知

解説:モニタリングやコントロールを含め、自分の認知(思考・記憶・感情など)を客観的に把握し、

制御する知識や働きの総称を「メタ認知」と呼びます。

※ダミー選択肢の「スクリプト」とは、「レストランに行ったら、席に座り、注文し、食べて、お金を払う」というような、

日常的な出来事の「お決まりの手順・シナリオ」についての知識のことです。

 

C:幼児期後半

解説:メタ認知の基礎となる力(自分と他人の考えは違うと理解する「心の理論」など)は、

「幼児期後半(4〜5歳頃)」から徐々に発達し始めます。

「自分はこれが得意だ・苦手だ」と少しずつ分かるようになり、

学童期に入るとさらに複雑な自己学習の力へと繋がっていきます。

 

D:内発的動機づけ

解説:「計算することが面白くなる」というように、活動そのものから得られる楽しさや興味、

達成感によって引き起こされるやる気を「内発的動機づけ」といいます。

※ダミー選択肢の「外発的動機づけ」とは、「お小遣いがもらえるから」「先生に怒られたくないから」といった、

外部からの報酬や罰によるやる気のことです。

まとめ

この問題の要点は、以下のキーワードの組み合わせで整理しておきましょう!

メタ認知の2つの働き:チェックする「モニタリング」と、修正する「コントロール」

いつから育つか:メタ認知の基礎は「幼児期後半」から!

やる気の種類:やりがいや楽しさから湧く「内発的動機づけ」⇔ご褒美や罰による「外発的動機づけ」

メタ認知が育つことで「自分で自分を教える」ことができるようになり、

それが本当の意味での学習の楽しさ(内発的動機づけ)に繋がっていくという、発達のプロセスです。

参考になった数10