保育士 過去問
令和7年(2025年)後期
問91 (保育の心理学 問11)
問題文
次のうち、青年期における発達に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
A マーシア(Marcia,J.E.)のアイデンティティ・ステイタスのうち、例えば職業の選択について、自分の関心や特徴をもとにして様々な選択肢を検討した上で一つの職業を選び、その選択にしっかりと関わっている状態を達成といい、職業について検討も選択もまだ経験していない状態をモラトリアムという。
B 共通点・類似性だけではなく異質性も認め、互いの意見を率直にぶつけ合えるような関係を特徴とした仲間集団である、チャムグループがみられる。
C 時間的展望が発達し、未来や過去への広がりが拡大して長期的な見通しがもてるようになると同時に、未来をより現実に即した形で捉えるようになる。
D 様々な社会的役割を試行錯誤する経験を通して、自分自身がそれに親和的かどうか、価値観や好みなどと照らし合わせるようになる。これを役割実験という。
A マーシア(Marcia,J.E.)のアイデンティティ・ステイタスのうち、例えば職業の選択について、自分の関心や特徴をもとにして様々な選択肢を検討した上で一つの職業を選び、その選択にしっかりと関わっている状態を達成といい、職業について検討も選択もまだ経験していない状態をモラトリアムという。
B 共通点・類似性だけではなく異質性も認め、互いの意見を率直にぶつけ合えるような関係を特徴とした仲間集団である、チャムグループがみられる。
C 時間的展望が発達し、未来や過去への広がりが拡大して長期的な見通しがもてるようになると同時に、未来をより現実に即した形で捉えるようになる。
D 様々な社会的役割を試行錯誤する経験を通して、自分自身がそれに親和的かどうか、価値観や好みなどと照らし合わせるようになる。これを役割実験という。
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問題
保育士試験 令和7年(2025年)後期 問91(保育の心理学 問11) (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、青年期における発達に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
A マーシア(Marcia,J.E.)のアイデンティティ・ステイタスのうち、例えば職業の選択について、自分の関心や特徴をもとにして様々な選択肢を検討した上で一つの職業を選び、その選択にしっかりと関わっている状態を達成といい、職業について検討も選択もまだ経験していない状態をモラトリアムという。
B 共通点・類似性だけではなく異質性も認め、互いの意見を率直にぶつけ合えるような関係を特徴とした仲間集団である、チャムグループがみられる。
C 時間的展望が発達し、未来や過去への広がりが拡大して長期的な見通しがもてるようになると同時に、未来をより現実に即した形で捉えるようになる。
D 様々な社会的役割を試行錯誤する経験を通して、自分自身がそれに親和的かどうか、価値観や好みなどと照らし合わせるようになる。これを役割実験という。
A マーシア(Marcia,J.E.)のアイデンティティ・ステイタスのうち、例えば職業の選択について、自分の関心や特徴をもとにして様々な選択肢を検討した上で一つの職業を選び、その選択にしっかりと関わっている状態を達成といい、職業について検討も選択もまだ経験していない状態をモラトリアムという。
B 共通点・類似性だけではなく異質性も認め、互いの意見を率直にぶつけ合えるような関係を特徴とした仲間集団である、チャムグループがみられる。
C 時間的展望が発達し、未来や過去への広がりが拡大して長期的な見通しがもてるようになると同時に、未来をより現実に即した形で捉えるようになる。
D 様々な社会的役割を試行錯誤する経験を通して、自分自身がそれに親和的かどうか、価値観や好みなどと照らし合わせるようになる。これを役割実験という。
- A:○ B:○ C:× D:×
- A:○ B:× C:○ D:○
- A:○ B:× C:× D:×
- A:× B:○ C:× D:○
- A:× B:× C:○ D:○
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この過去問の解説 (3件)
01
エリクソンの青年期の発達課題についてしっかりと学んでおきましょう。
A:× モラトリアムは、迷いの最中であり、職業について試行錯誤している状態にあります。
B:× チャムグループとは、思春期の女子に多く見られ、秘密をもったり趣味が同じであることでより密接な関係を築きます。
共通点・類似性だけではなく異質性も認め、互いの意見を率直にぶつけ合えるような関係を特徴とした仲間集団はピアグループと言います。
C:○ 現在、過去、未来、という時間的展望ができることで、自分自身の捉え方も変わってきます。時間展望は、青年期が最も重要であるとされています。
D:○ バイトや部活などの対人関係の中(社会的役割)で、様々な役割をすることで、自分の理解を深め自分らしさを築いていきます。
以上のことからこの選択肢は正答です。
青年期の発達理解は、保育士として働く現場によって多様な支援につながります。
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02
この問題で絶対に落としてはいけないポイントは、
「アイデンティティ・ステイタスの4つの分類」と「友人関係の名称と特徴の一致」です。
青年期は、自分が何者であるかを模索する「心理社会的モラトリアム(支払い猶予期間)」の中にあります。
この模索の「最中」なのか、それとも「放棄」しているのか、
あるいは「完了」したのかという状態の違いを正確に見極める必要があります。
また、友人と「ベッタリ同じ」であることを求める時期から、
徐々に「違い」を認め合えるようになる発達のプロセスを意識して、
各選択肢を見ていきましょう。
A:×
用語の定義が入れ替わっています。
モラトリアム(同一性猶予):自分の進路や価値観について、現在進行形で「一生懸命に模索している(検討中)」が、
まだ決断(選択)には至っていない状態です。
同一性拡散(アイデンティティ拡散):自分の将来について、「検討もしていなければ、選択もしていない」状態です。
目標がなく、漂っているような不安定な状態を指します。設問の後半部分は「同一性拡散」の説明であるため、不適切です。
B:×
これも用語の性質が逆になっています。
チャムグループ(親友集団):中学校前後の時期に見られる、「私たちは一緒だよね」という「同質性(共通点)」を強く求める関係です。
お揃いのものを持ち、仲間外れを恐れて互いの顔色を伺うような、ベッタリとした密接な関係が特徴です。
ピアグループ(仲間集団):青年期後期に見られる、互いの「異質性(違い)」を認め合い、対等な立場で意見をぶつけ合える、
より成熟した自立的な友人関係です。設問の説明は「ピアグループ」に近い内容であるため、不適切です。
C:○
これを「時間的展望(タイム・パースペクティブ)」と呼びます。
子どもの頃の「プロ野球選手になりたい」といった夢物語ではなく、
自分の現在の能力や状況を過去と照らし合わせ、
「現実的にどのような進路が可能か」という長期的なスパンで自分の人生を捉えられるようになります。
D:○
エリクソンが提唱した概念で、モラトリアムの期間中に、ボランティア、アルバイト、
部活動、恋愛など、社会の中での様々な「役割」を試しに演じてみる(実験してみる)ことです。
この試行錯誤を通じて、「自分にはこれが合っている」「これは嫌いだ」というアイデンティティの核を形成していきます。
青年期の発達を攻略するための鉄則は、以下の対比で整理しましょう!
マーシアのステイタス:一生懸命悩んでいるなら「モラトリアム」、悩むことすらしていないなら「同一性拡散」
友人関係の変化:ベッタリ同じを求める「チャム」から、個性を認め合う「ピア」へ!
アイデンティティ形成の武器:未来を見据える「時間的展望」と、色々試してみる「役割実験」
アイデンティティの確立は、その後の成人期の「親密性」や、
中年期の「次世代育成(ジェネラティビティ)」へと繋がっていく重要な土台になります。
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03
青年期の発達に関する問題です。
マーシアのアイデンティティ・ステイタスの4類型の区分と、思春期における友人関係の発達段階の用語(チャムとピア)の区別がポイントとなります。
A マーシア(Marcia,J.E.)のアイデンティティ・ステイタスのうち、例えば職業の選択について、自分の関心や特徴をもとにして様々な選択肢を検討した上で一つの職業を選び、その選択にしっかりと関わっている状態を達成といい、職業について検討も選択もまだ経験していない状態をモラトリアムという。
正しくは「アイデンティティ拡散」です。
アイデンティティ・ステイタスは、エリクソンが唱えた「アイデンティティ(自分とは何者か)」という抽象的な概念を、「2つの質問」を使って4つの部屋(状態)に分類した理論です。
2つの質問です。
【危機の経験(探求)】:
「自分の進路や生き方について、他人の意見をそのまま受け入れるんじゃなくて、『本当にこれでいいのかな?』と本気で悩んだり、疑ったりした時期はありますか?」
【関与(コミットメント)】:
「今やっていること(勉強、仕事、活動など)に対して、『これが今の自分の進む道だ』と、覚悟を決めたり、納得感を持って取り組めていますか?」
この「悩んだか(縦軸)」×「決めたか(横軸)」の掛け算で、今の自分がどの部屋にいるのかが分かります。
この4つの部屋は、一度入ったら一生そのままというわけではありません。青年期から大人になるにつれて、行ったり来たりしながら引っ越しを繰り返します。
一見、手のかからない良い子に見える「早期完了」の子どもが、大人になってから「自分の人生を生きていない」と急に折れてしまったり、逆に「モラトリアム」で荒れている子どもが、実は「達成」に向かうための最もエネルギーが必要な最中だったりします。
目の前の子ども(あるいは自分自身)が、この4つのなかで「どこで足踏みをしていて、次にどっちの部屋へ進もうとしているのか」を客観的に見つめるための、とても心強い理論です。
B 共通点・類似性だけではなく異質性も認め、互いの意見を率直にぶつけ合えるような関係を特徴とした仲間集団である、チャムグループがみられる。
正しくは「ピアグループ」です。
チャムグループ:中学生頃の「お揃い、同じ、ベタベタ」な、同質性を求める排他的な関係。
ピアグループ:高校生以降の「お互い違ってていいよね」と、異質性を認め合える大人の関係。
C 時間的展望が発達し、未来や過去への広がりが拡大して長期的な見通しがもてるようになると同時に、未来をより現実に即した形で捉えるようになる。
青年期になると「将来どんな仕事をして、どんな人生を送るか」という未来(過去も含めて)の長期的な見通しを、地に足のついた現実味を持って考えられるようになります。
D 様々な社会的役割を試行錯誤する経験を通して、自分自身がそれに親和的かどうか、価値観や好みなどと照らし合わせるようになる。これを役割実験という。
心理学者エリクソンが言った言葉です。大人の社会に出る前のモラトリアム期間に、バイトをしてみたり、色んなコミュニティに入ってみたりして、「この役割は自分に馴染むかな?」と試行錯誤するお試し期間のことで、文章通り適切です。
将来について検討も選択もゼロ =アイデンティティ拡散。
「私たちはいつでも一緒!」の関係 =チャム(「同じ」が大事)。
「お互い違ってていいじゃん」の関係=「ピア」(「異質」を認める)。
人生の長期的なスケジュールを考える=時間的展望。
大人になる前の、色んな自分のお試し期間=役割実験。
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