保育士 過去問
令和7年(2025年)後期
問94 (保育の心理学 問14)

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問題

保育士試験 令和7年(2025年)後期 問94(保育の心理学 問14) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、出産後のメンタルヘルスに関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

A  マタニティ・ブルーズは、出産直後から現れる一過性の精神状態で、産後うつ病は、出産後およそ数週間から数か月以内に発症するといわれる精神疾患である。
B  産後うつ病の症状では、気分が落ち込む、何をしても楽しめない、眠れない、食欲がない、疲れやすいなどの症状のほか、子どもに対して罪悪感をもつ、子どもに興味がもてずかわいく思えないといった症状が出ることもある。
C  マタニティ・ブルーズの症状では、妄想、幻覚、興奮、錯乱状態がみられる。
D  産後うつ病やマタニティ・ブルーズの症状は、母親のみに生じ、父親に生じることはない。
  • A:○  B:○  C:×  D:○
  • A:○  B:○  C:×  D:×
  • A:○  B:×  C:○  D:○
  • A:×  B:○  C:○  D:×
  • A:×  B:×  C:○  D:○

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この過去問の解説 (2件)

01

産後うつとマタニティ・ブルーズの違いを理解しておきましょう。

選択肢2. A:○  B:○  C:×  D:×

A:○ 急に悲しくなったり、涙が出たりと不安な気持ちが症状として表われます。出産後の3割から5割の女性が経験すると言われています。

 

B:○ 他に見られる産後うつ病の症状は、人間関係や社会との孤立などがあります。

 

C:× マタニティ・ブルーズの症状では、涙もろさや気分の落ち込み、不安な気持ちが表われます。

 

D:× 父親も、責任の重大さと環境の変化から、気持ちの低下や不安さを感じることがあります。

 

 

以上のことからこの選択肢は正答です。

まとめ

産後うつは、ひどくなると子育てに対して否定的な感情が大きくなります。母子関係にどのような影響を及ぼすかを抑えておきましょう。

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02

この問題で絶対に押さえておくべきポイントは、

「発症時期と症状の重さの違い」そして「父親のメンタルヘルス」です。

産後のメンタルヘルス不調は、主に「マタニティ・ブルーズ(数日後〜・一過性)」

「産後うつ病(数週間後〜・治療が必要)」「産褥期精神病(幻覚や妄想を伴う重症)」

の3つの段階・種類に分けて出題されます。

この症状のすり替えトラップを見抜くことと、

現代では「父親にも産後うつが起こり得る」という事実をアップデートしておくことが得点のカギになります。

選択肢2. A:○  B:○  C:×  D:×

A:○

時期と性質の対比が正確に記述されています。

マタニティ・ブルーズ:出産後数日(3〜10日頃)にピークを迎える、

ホルモンバランスの急激な変化による「一過性(自然に治る)」の気分の落ち込みや涙もろさです。

産後うつ病:出産後数週間から数ヶ月経ってから発症し、

日常生活に支障をきたすため医療的な治療(支援)が必要となる「精神疾患」です。

 

B:○

一般的なうつ病の症状(抑うつ気分、不眠、食欲低下など)に加えて、

産後うつ病特有の「子どもへの愛情が湧かない」「母親失格だと自分を責める(罪悪感)」

といった症状が現れるのが大きな特徴です。これが孤立感を生み、

最悪の場合は自殺や児童虐待に繋がるリスクがあるため、周囲の早期の気づきと支援が不可欠です。

 

C:×

症状がすり替えられています!「妄想、幻覚、興奮、錯乱」といった重篤な精神症状が現れるのは、

マタニティ・ブルーズではなく「産褥期精神病(さんじょくきせいしんびょう)」です。

マタニティ・ブルーズの症状は、涙もろくなる、少しイライラする、不安になるといった軽度なものです。

 

D:×

現代の子育て支援において非常に重要なポイントです。

出産による急激なホルモン変化がない父親であっても、

環境の劇的な変化、睡眠不足、プレッシャーなどにより、

父親も産後うつ病(パタニティ・ブルーなどとも呼ばれます)を発症することがあります。

支援の対象は母親だけでなく、父親を含む「家族全体」であることを忘れてはいけません。

まとめ

産後のメンタルヘルスの3分類は、以下のキーワードで確実に整理しておきましょう!

マタニティ・ブルーズ=出産直後。涙もろい。「一過性で自然に治る」

産後うつ病=数週間〜数ヶ月後。子どもが可愛くない・自分を責める。「病気であり治療が必要」「父親にも起こる」

産褥期精神病=出産後2週間以内などに急激に発症。「幻覚・妄想・錯乱」などの重篤な症状!

母親を孤独にさせない「切れ目ない支援(妊娠期からの伴走型支援)」が、現在の児童福祉や母子保健の最大のテーマとなっています。

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