保育士 過去問
令和7年(2025年)後期
問97 (保育の心理学 問17)

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問題

保育士試験 令和7年(2025年)後期 問97(保育の心理学 問17) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、子どもの発達のアセスメントに関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

A  アセスメントの対象には、子どもの能力や特性のみでなく、子どもを取り巻く環境も含まれる。
B  検査用具を用いて実際に子どもに実施する発達検査には、津守式乳幼児精神発達診断法や、KIDS乳幼児発達スケールがある。
C  子どもの理解にあたっては、聞き取り、行動観察、検査などから得られた多様な情報を統合して解釈することが重要となる。
  • A:○  B:○  C:○
  • A:○  B:○  C:×
  • A:○  B:×  C:○
  • A:×  B:○  C:×
  • A:×  B:×  C:○

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この過去問の解説 (3件)

01

子どもの発達についての問題です。発達には個人差があり、また環境の影響も大きく関わります。

選択肢3. A:○  B:×  C:○

A:○ 子ども自身や環境、家族など、子どもを取り巻く環境も含まれます。

 

B:× 検査用具を用いて実際に子どもに実施する発達検査には、田中ビネーや新版K式などがあります。

*津守式乳幼児精神発達診断法や、KIDS乳幼児発達スケールは検査用具は使用しない質問紙式になります。

 

C:○ 行動における背景や、環境との相互作用など、多様な情報から考察することが大事になります。

 

 

以上のことからこの選択肢は正答です。

まとめ

子どもと関わる中で見えてくる気になる点を、保護者と共有しながら適切な支援へとつなげていきます。

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02

この問題で絶対に押さえておくべきポイントは、

「誰が答える検査なのか(直接実施か、養育者回答か)」という検査手法の分類です。

発達検査には、子ども自身に積み木やパズルなどの検査用具を使ってもらうものと、

日頃の様子をよく知っている保護者に質問して答えてもらうものがあります。

ここを入れ替えるのが国家試験の定番トラップです。

また、児童福祉や学校現場でのアセスメントは、

「その子個人の能力」だけを見るのではなく、

家庭やクラスといった「周囲の環境」との相互作用を見立てる視点が不可欠です。

この現場のリアルな感覚を持って、選択肢を見ていきましょう。

選択肢3. A:○  B:×  C:○

A:○

ソーシャルワークにおける「環境のなかの人(Person-in-Environment)」の視点そのものです。

子どもの発達の遅れや行動上の課題(落ち着きがない等)は、本人の特性だけでなく、

「家庭内の不和」や「学校での不適切な指導」といった環境側の要因が引き起こしていることも多々あります。

両方をセットで評価することが大原則です。

 

B:×

津守式乳幼児精神発達診断法/KIDS乳幼児発達スケール:これらは、検査者が子どもに直接何かをさせるのではなく、

日頃の様子をよく知っている「養育者(保護者)に質問して答えてもらう(質問紙・面接法)」検査です。

※逆に、検査用具を用いて「子どもに直接実施する」代表的な発達検査には、「新版K式発達検査」などがあります。

 

C:○

発達検査の「数値(スコア)」だけで子どものすべてを理解することは不可能です。

「検査ではできなかったけれど、普段の遊び(行動観察)ではできている」「保護者からの聞き取りではこういう背景がある」といった、

多角的な情報をパズルのように統合(アセスメント)して、初めて生きた支援計画を立てることができます。

まとめ

発達のアセスメントに関する重要ポイントは、以下の3点で整理しておきましょう!

アセスメントの対象:子ども本人だけでなく、必ず「周囲の環境」も含める!

発達検査のトラップ:「津守式・KIDS」=養育者が答える!⇔「新版K式」=子どもに直接実施する

情報の扱い方:検査結果、行動観察、面接を「統合」して全体像を捉える!

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03

発達アセスメントの多角的な視点と、各発達検査の実施方法の区別についての問題です。

それぞれの検査が「誰の目線で、どうやって測るものなのか」という仕組みを整理しておきましょう。

選択肢3. A:○  B:×  C:○

A  アセスメントの対象には、子どもの能力や特性のみでなく、子どもを取り巻く環境も含まれる。

アセスメント(見立て)を行う際は、子ども自身の能力(できること・できないこと)だけを見るのではなく、

その子どもをとりまく家族、保育園の環境、人間関係などもすべて含めて評価するため、適切な記述です。


B  検査用具を用いて実際に子どもに実施する発達検査には、津守式乳幼児精神発達診断法や、KIDS乳幼児発達スケールがある。
「津守式」や「KIDS」は、検査用具を使って子どもに直接テストを行うものではなく、親や保育士が日常の様子を振り返って答える「質問紙(観察)による検査」であるため、不適切な記述です。

 

津守式乳幼児精神発達診断法:お母さんや保育士が、日頃の生活(食事、生活習慣、言語など)を観察した記憶をベースに、用紙の質問に「○・×」で回答する検査です。

KIDS乳幼児発達スケール:同様に、親や養育者が子どもの日常の自然な行動を思い出して、約130問の質問紙に回答する検査です。

 

積み木や人形などの検査用具を並べて、子どもに直接「これやってみて」と実施する代表的な発達検査は、新版K式発達検査遠城寺(えんじょうじ)式などです。

 

C  子どもの理解にあたっては、聞き取り、行動観察、検査などから得られた多様な情報を統合して解釈することが重要となる。

子どもの本当の姿を理解するためには、さまざまな角度からの情報を総合して判断するため、適切な記述です。

 

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