保育士 過去問
令和7年(2025年)後期
問98 (保育の心理学 問18)

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問題

保育士試験 令和7年(2025年)後期 問98(保育の心理学 問18) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、子どもの遊びを支える力に関する記述である。A~Dを表す語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

A  葉っぱをお皿に、砂をごはんに見立てて遊ぶ。
B  まだ文字を書けない子どもが、自分の名前を書いているつもりで文字のようなものを書く。
C  友達の立場になって、友達が泣いている理由を考える。
D  他児が使っているおもちゃを使いたいときに、「貸して」と言う。

【語群】
ア  自己中心性
イ  象徴機能
ウ  プレリテラシー
エ  役割取得
オ  メタコミュニケーション
カ  多重役割
キ  素朴理論
ク  自己主張
  • A:ア  B:ウ  C:エ  D:キ
  • A:ア  B:オ  C:カ  D:ク
  • A:イ  B:ウ  C:エ  D:ク
  • A:イ  B:オ  C:カ  D:キ
  • A:イ  B:オ  C:カ  D:ク

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この過去問の解説 (2件)

01

子どもの遊びの場面で見られる姿から、どのような力が育ってきているかを理解しておきましょう。

選択肢3. A:イ  B:ウ  C:エ  D:ク

A:イ  B:ウ  C:エ  D:ク

 

A:象徴機能...葉っぱをお皿に、砂をごはんにするなど、実際にはその場にないものを、他の物で代用して遊びます。

 

B:プレリテラシー...文字の読み書きを習得する前に見られる、いかにも文字が読めているかのような行動です。絵本を開いてブツブツ言っている姿がプレリテラシーになります。

 

C:役割取得...役割のある遊びから、相手の立場になって物事を学ぶ力がついてきます。

 

D:自己主張...「かして」や「いやだ」ということは、自己主張の大切な過程です。

 

 

以上のことからこの選択肢は正答です。

 

*自己中心性:自分だけの考えで物事を認識することです。

 

*メタコミニュケーション:ごっこ遊びの場面では「あたしはお母さんやるから、○○ちゃんは赤ちゃんになってね」などと、やり取りをしながら役割を決めることです。役割分担をすることで「どのような遊びなのか」ということを認識します。

 

*多重役割:一人が色々な役割を持つことで、例えば、「園ではしっかり者の子どもが、家では親にべったりのなどの甘えん坊になる」などです。

 

*素朴理論:科学的根拠がなく、日常の中で自然と持つようになった理論のことです。

 

 

 

まとめ

遊びの場面では、保育士の適切な関わり方や、伝え方が大事になります。

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02

この問題で絶対に押さえておくべきポイントは、

「具体的な子どもの姿」と「カタカナ・漢字の専門用語」の翻訳(ひもづけ)です。

例えば、おままごとは「象徴機能」、相手の気持ちを考えることは「役割取得」といったように、

理論上の言葉を知っておくことで、子どもの成長をより深くアセスメントできるようになります。

また、選択肢のダミーとして用意されている「自己中心性(相手の立場に立てない)」など、

対極にある概念も一緒に整理しておくと、迷わずに正解を導き出すことができます。

それぞれの姿がどの用語に当てはまるか、一つずつ見ていきましょう。

選択肢3. A:イ  B:ウ  C:エ  D:ク

A:イ

解説:ピアジェの認知発達理論における重要なキーワードです。

目の前にないものや、別のものを「何かの代わり(シンボル)」として使う能力を「象徴機能(しょうちょうきのう)」といいます。

この機能が育つことで、2歳頃から「見立て遊び」や「ごっこ遊び」が盛んになります。

 

B:ウ

解説:リテラシー(読み書きの能力)の「プレ(前の段階)」という意味です。

本格的に文字を習う前に、絵本を読んでいるふりをしたり、ぐちゃぐちゃの線を書いて「お手紙だよ」と渡してきたりする、

文字への興味や関心の芽生えの時期を「プレリテラシー(初期の読み書き)」と呼びます。

 

C:エ

解説:幼児期前半の「自分の視点からしか物事を見られない状態(ア:自己中心性)」から抜け出し、

他者の視点に立って物事を考えたり、相手の感情や意図を推測したりする能力を「役割取得(やくわりしゅとく)」といいます。

セルマンなどの研究で知られ、思いやりや共感性の土台となる力です。

 

D:ク

解説:自分の欲求や意見を相手に伝える力です。おもちゃを無言で奪い取るのではなく、

言葉を使って「自分が使いたい」という気持ちを適切に表現できるのは、社会性の立派な成長です。

保育では、この「自己主張」と、順番を待つなどの「自己統制」の両輪を育てていくことが重要視されます。

まとめ

遊びを支える力は、以下の「子どもの姿=専門用語」のセットで整理しましょう!

見立てる・ごっこ遊び「象徴機能」!(何かの代わりにする力)

文字の真似っこ「プレリテラシー」!(読み書きの準備段階)

相手の立場に立つ「役割取得」!(自己中心性からの脱却)

言葉で欲求を伝える「自己主張」!(自己統制とセットで育つ)

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