保育士 過去問
令和7年(2025年)後期
問102 (子どもの保健 問2)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

保育士試験 令和7年(2025年)後期 問102(子どもの保健 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、低出生体重児に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

A  体重2,500g未満で出生した新生児を低出生体重児という。
B  低出生体重児の割合を母親の年齢階級別に見ると、20代と30代に多い傾向がある。
C  低出生体重児の発生を予防するためには、妊婦や妊婦の家庭全体に向けての禁煙指導が重要である。
D  低出生体重児や早産児では、乳児期から幼児期前半にかけて、発達の評価を修正月齢で行う。
  • A:○  B:○  C:×  D:×
  • A:○  B:×  C:○  D:○
  • A:×  B:○  C:○  D:○
  • A:×  B:×  C:×  D:○
  • A:×  B:×  C:×  D:×

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。

「低出生体重児」に関する問題は、単なる定義(数字)の暗記だけでなく、

「なぜ小さく生まれるのか(リスク)」と「その後どう育てるか(対応)」という2つの視点が問われます。

リスクは「U字カーブ(若年層と高齢層の場合に高い)」を描く、というイメージを持っておくと、

自信を持って答えを選べるようになります。

では、問題を見てみましょう。

選択肢2. A:○  B:×  C:○  D:○

A:○

・低出生体重児:2,500g未満

・極低出生体重児:1,500g未満

・超低出生体重児:1,000g未満 

※「未満」なので、ぴったり2,500gは含みません。

 

B:×

低出生体重児が生まれる「割合(リスク)」が高いのは、

10代(若年層)」と「35歳以上(高齢層)」の妊婦さんです。

グラフにすると、両端が高い「U字型」になります。

20代〜30代前半は比較的リスクが低い時期とされています。

 

C:○

たばこは血管を収縮させ、赤ちゃんへの栄養補給を妨げてしまいます。

副流煙(受動喫煙)も影響するため、妊婦さん本人だけでなく、「家庭全体」への指導が重要です。

 

D:○

早く生まれた分、発達もゆっくりなのは当たり前です。 

予定日より早く生まれた期間を差し引いて年齢を計算することを「修正月齢」といいます。 

(例:予定日より2ヶ月早く生まれた生後6ヶ月の子 → 修正4ヶ月として発達を見る)

 これは就学前(概ね3歳頃)まで考慮されることが一般的です。

まとめ

この低出生体重児に関する問題は、「数字の定義」と「リスクの傾向」が頻出です。

すべて覚えるのは大変という方も、まずは「2,500g未満」という定義と、

リスクが高いのは10代と35歳以上(U字カーブ)」という点だけは覚えておきましょう。

ここを押さえるだけで、正誤判断の迷いが減ると思います。

参考になった数129

02

小さく生まれた赤ちゃんの命を守り、その子の歩みに寄り添うケアを行うための問題です。

選択肢2. A:○  B:×  C:○  D:○

A  体重2,500g未満で出生した新生児を低出生体重児という。
適切な記述です。

医学的に、2,500gを下回って生まれてくると、呼吸器の未熟さや体温調節の難しさなど、合併症などが統計的に跳ね上がります。

 

2,500g未満:低出生体重児

1,500g未満:極低出生体重児

1,000g未満:超低出生体重児

といいます。

 

B  低出生体重児の割合を母親の年齢階級別に見ると、20代と30代に多い傾向がある。
20代・30代ではなく「若年層(10代)」と「高年齢層(40代以降)」の両極端です。

それぞれ若年出産、高年齢出産になります。
10代(若年出産)

子宮や母体そのものがまだ発育の途中であったり、予期せぬ妊娠による受診の遅れ、経済的な困窮による栄養不足などが原因で、赤ちゃんが十分に育つ前に生まれてしまうリスクが高くなります。

40代以降(高年齢出産)

加齢に伴って機能が低下しやすくなったり、合併症が増えることで、母子の命を守るために予定日より早く出産(早産)せざるを得なくなるケースが増えるためです。

 

「実数(生まれた人数)」だけで見れば、出産する人が多い20代〜30代から生まれる数が一番多くなります。

しかし問題文は、「割合(その年齢層の中で小さく生まれる頻度)」を聞いています。

 

C  低出生体重児の発生を予防するためには、妊婦や妊婦の家庭全体に向けての禁煙指導が重要である。
赤ちゃんが慢性的な酸欠・栄養失調状態になってしまいます。

お母さん本人がどれだけ気をつけていても、隣でパパが吸っていれば赤ちゃんの発育に影響するため、「家庭全体での禁煙」がいわれています。

 

D  低出生体重児や早産児では、乳児期から幼児期前半にかけて、発達の評価を修正月齢で行う。

本来ならお腹の中で育つはずだった時期より早く外に出てきた子どもを、

予定通りに生まれた子どもと「生まれた日(生年月日)」だけで比べないのがポイントです。

たとえば、予定日より2ヶ月早く生まれた赤ちゃんが、生後4ヶ月になったとします。

体や脳の育ちの実質は、まだ「生後2ヶ月」の段階です。

それなのに、「4ヶ月なのにまだ首がすわらない、発達が遅れている!」と周りが焦ってしまったら、

お母さんは不安で押しつぶされてしまいますよね。

幼児期の前半(2〜3歳頃)になり、成長が追いついてくるまでは、予定日を基準にした「修正月齢」でみます。

まとめ

「大丈夫。この子のペースでちゃんと育っています」と不安に寄り添いましょう。

参考になった数1