保育士 過去問
令和7年(2025年)後期
問103 (子どもの保健 問3)

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問題

保育士試験 令和7年(2025年)後期 問103(子どもの保健 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、Scammonの器官別発育曲線に関する記述である。適切なものの組み合わせを1つ選びなさい。

A  一般型は、呼吸器、心臓・血管、骨、筋肉などの臓器の発育を示す。
B  リンパ型は、リンパ節や扁桃など、免疫系に関わる器官の発育を示し、10~12歳頃に最大値を示す。
C  神経型は、学童期に急激な増加を示す。
D  生殖型は、生殖器の発育を示し、幼児期に急激な増加を示す。
E  Scammonの器官別発育曲線は、新生児の値を100として年齢による変化を示している。
  • A,B
  • A,C
  • B,D
  • C,E
  • D,E

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。

「スキャモンの発育曲線」は、人間が大人になるまでの

成長スピードを4つのタイプ(一般・神経・リンパ・生殖)に分けたものです。

ポイントは、「すべての器官が同じペースで育つわけではない」ということ。

特に、「脳(神経)」は爆速で完成し、「生殖器」は最後、「リンパ」だけは一度増えすぎて減る、

という特徴的な動きをイメージできれば、正誤を即座に見抜くことができます。

では、問題を見てみましょう。

選択肢1. A,B

A:○

身長や体重、内臓など、体の基礎となる部分です。

 【イメージ】 

アルファベットの「S字」を描きます。 

乳幼児期にグンと伸び、学童期になだらかになり、思春期(第2次性徴)でまたグンと伸びる、2段階の成長です。

 

B:○

これが一番特徴的です! 

【イメージ】 

山越えコースです。

病気から体を守るために、子どもの頃に急激に発達し、

12歳ごろになんと大人の約2倍(200%近く)まで増えます。

その後、大人になるにつれて不要な分が減り、100%に落ち着きます。

 

C:×

「学童期」ではなく、「乳幼児期」に急激に発達します。 

【イメージ】 

ロケットスタート」です。

脳や神経は、生まれた直後から猛スピードで成長し、

4歳で大人の約80%6歳で約90%まで完成します。

小学校に入る頃には、脳の器の大きさは大人とほぼ変わりません。

 

D:×

「幼児期」ではなく、「思春期」に急激に増加します。 

【イメージ】 

寝坊助(ねぼすけ)」さんです。

子どもの頃はずーっと眠っていて(水平に近い)、

12〜14歳ごろの思春期になってようやく目覚め、

急激にグーンと立ち上がります。

 

E:×

基準が逆です!

このグラフは、「20歳(大人)のレベルを100%」とした時に、

各年齢で何%まで育っているかを示したものです。 

(新生児の時点では、ほぼ0%からスタートします)

まとめ

スキャモンは4つの曲線の「形」と「時期」をセットで覚えましょう。

1.神経型ロケット!(4歳で80%、6歳で90%)

2.リンパ型山盛り!(12歳で2倍に増えて、あとで減る)

3.一般型S字カーブ!(身長・体重など)

4.生殖型後回し!(思春期まで育たない)

特に「脳(神経)は6歳までにほぼ完成する」という事実は、

保育の重要性を語る上でもよく出る知識です!

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02

スキャモンの器官別発育曲線は、「4本の線が絡み合っているグラフ」です。

「20歳の完成形に向けて、子どもの体(脳・骨・免疫・性別)が

どんなスピード配分で育っていくか」を表しています。

20歳(大人)のゴールを「100%」としたとき、

0歳から20歳までの間に4つのチームが

全く違う成長の仕方をします。

 

① 神経型(脳と神経)

生まれてすぐ成長します。

5歳(年中さん)くらいまでに、すでに大人の80%まで脳の配線工事を終わらせてしまいます。

人間として生きていくための「言葉」「五感」「器用さ(運動神経)」のベースは、

幼児期のうちに大急ぎで作らないと、その後の生存競争に間に合わないからです。

 

②リンパ型(免疫・扁桃)

小学生(10〜12歳)に向けてぐんぐん上り詰め、大人の2倍(200%)まで一時的に突き抜けます。

その後、20歳に向けて大人の量(100%)へと半分に減っていきます。

まだ体が小さくて弱い子どもたちが、外の世界のバイ菌やウイルスから命を守るために、

免疫を過剰なくらい急ピッチで作る必要があるからです。

12歳頃までで作り終えると、役目を終えてシュリンク(縮小)していきます。

 

③一般型(筋肉・骨・心臓・身長・体重)

赤ちゃんの時に一気に伸び(乳幼児期)、

小学生の間はちょっと中だるみして、

中高生でまたグンと伸びる(思春期)、

お馴染みの「S字カーブ」です。

筋肉・骨・心臓の成長も、見た目の身長・体重の伸びと

完全に連動しています。

体を支える骨や、血液を送る心臓などは、

体格が大きくなるタイミング(1次成長期と2次成長期)に合わせて、2回に分けて育ちます。

 

④生殖型(子宮・卵巣・精巣)

2歳頃まで0%のままです。

思春期に入った瞬間、突然目を覚ましたように100%に向かっていきます。

自分の体(一般型)や脳(神経型)がまだミニサイズで未熟なうちに、

子どもを残す機能(生殖機能)にエネルギーを回してしまうと、

自分の命が維持できなくて死んでしまうからです。

 

選択肢1. A,B

A  一般型は、呼吸器、心臓・血管、骨、筋肉などの臓器の発育を示す。

呼吸器、心臓・血管、骨、筋肉などの臓器は、身長や体重の伸びと全く同じ、「S字カーブ」の成長パターンをたどります。


B  リンパ型は、リンパ節や扁桃など、免疫系に関わる器官の発育を示し、10~12歳頃に最大値を示す。
まだ体が小さくて未熟な子どもたちは、免疫を急いで作る必要があります。

 

C  神経型は、学童期に急激な増加を示す。
神経型は、乳幼児期(5歳頃)までに約80%近くまで激増します。

赤ちゃんは、生まれた瞬間から目で見たり、音を聞いたり、手足を動かしたりして、

猛スピードで脳の神経回路を繋いでいきます。「器用さ」や「言語の習得」のベースができる大切な時期が幼児期までに集中しているのはこのためです。

小学生(学童期)になってからゆっくり脳を作っていては、生き物の生存競争として遅すぎます。

 

D  生殖型は、生殖器の発育を示し、幼児期に急激な増加を示す。
まだ自分の体そのものが小さくて未熟な幼児期に、

子どもを作る機能(生殖機能)を発達させてしまうと、

そっちにエネルギーを取られて自分の命が維持できなくなります。

 

E  Scammonの器官別発育曲線は、新生児の値を100として年齢による変化を示している。
新生児の値ではなく、20歳(成人)のときの発育量を100%として、そこに向かうプロセスを描きます。

生まれたとき(新生児)を100にしてしまうと、大人になったら何百%になったか分からなくなってしまいます。

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