保育士 過去問
令和7年(2025年)後期
問104 (子どもの保健 問4)
問題文
次のうち、「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)(2023(令和5)年5月一部改訂 10月一部修正)」(こども家庭庁)に示された「子どもの病気~症状に合わせた対応~」に関する内容として、不適切なものを1つ選びなさい。
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問題
保育士試験 令和7年(2025年)後期 問104(子どもの保健 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)(2023(令和5)年5月一部改訂 10月一部修正)」(こども家庭庁)に示された「子どもの病気~症状に合わせた対応~」に関する内容として、不適切なものを1つ選びなさい。
- 耳の症状を見るポイントは、「痛がる」、「耳だれがある」、「耳をさわる」である。
- のどの症状を見るポイントは、「痛がる」、「赤くなっている」、「声がかれている」、「咳がでる」である。
- 睡眠時の症状を見るポイントは、「泣いて目がさめる」、「目ざめが悪く機嫌が悪い」である。
- 今までなかった発しんに気がついたら、他の子どもたちと一緒に保育室内で静かに過ごすようにする。
- 子ども一人一人の元気な時の平熱を知っておくことが症状の変化に気づくめやすになる。
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。
保育所は「集団生活の場」であり、感染症対策の基本は
「早期発見」と「感染拡大の防止」の2点に尽きます。
つまり、どの症状をどう見るかという知識も大切ですが、
それ以上に「感染の疑いがある時に、周りの子を守る行動がとれているか?」
という危機管理能力が問われています。
特に「発疹」は感染力が強い病気のサインです。
この視点を持つだけで、危険な選択肢が一発で見抜けるようになります。
では、問題を見てみましょう。
適切です。
言葉で訴えられない乳児などは、しきりに耳を触ったり、頭を振ったりすることがあります。
これらは中耳炎などのサインとしてガイドラインにも記載されています。
適切です。
食事を飲み込みにくそうにしていたり、声がかすれていたりする場合は、
のどの炎症や気道の異常を疑います。
視診で赤みを確認することも重要です。
適切です。
いつもより寝付きが悪い、夜中に何度も起きる、起きた後にグズるなどの様子は、
体調不良の初期サインであることが多いため、観察ポイントとして挙げられています。
不適切です。
「今までなかった発疹」は、麻疹(はしか)、風疹、水痘(水ぼうそう)などの
感染力の強い病気の可能性があります。
ガイドラインでは、発疹に気づいた場合は、診断がつくまで、またはお迎えが来るまでの間、
「他の子どもとは別の場所(医務室や静養室など)で過ごさせる」等の対応が求められます。
集団の中にいさせてはいけません。
適切です。
子どもの平熱には個人差(36.5℃の子もいれば37.0℃の子もいる)があります。
「いつもより熱いか?」を判断するために、個々の平熱把握は基本中の基本です。
この感染症対応に関する問題では、
耳やのどの観察ポイントも大切ですが、試験で最も狙われるのは
「発疹への対応」です。全てを覚えるのが大変という方も、
「いつもと違う発疹=即・別室対応(隔離)」という鉄則だけは覚えておきましょう。
これを知っているだけで、「様子を見る」系のひっかけ選択肢をすぐに見破れるようになります!
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02
子どもの「いつもと違う」に気づき、感染拡大を防ぐ初期対応を行いましょう。
乳幼児、特にまだ言葉で伝えられない赤ちゃんは、
中耳炎などで耳に激しい痛みや違和感があると、
不機嫌に泣きながら、しきりに自分の耳を引っ張ったり、
こすりつけたりする仕草(サイン)を見せます。
ガイドラインが「痛がる」「耳だれ」という分かりやすい症状だけでなく、
「耳をさわる」をわざわざ観察ポイントに入れているのは、
そうした「言葉にならない赤ちゃんのSOS行動」を保育士が見落とさないようにするためです。
子どもはのどの粘膜や気道が大人よりもはるかに狭く、
ウイルス感染でのどが腫れると、
一気に空気の通り道が塞がって命に関わる呼吸困難を起こしやすいです。
声のトーンの変化(声枯れ)や咳の出方をセットで観察することで、
呼吸器が危ない状態になっていないか
察知するために必要なポイントです。
子どもは「体調が悪くなり始めのタイミング」で、
昼間は緊張や興奮でなんとか保っていても、
睡眠中や目覚めの瞬間に、
自律神経の乱れや体の不快感(だるさ、微熱、お腹の違和感)が
コントロールできなくなって
表出することがよくあるからです。
いつもはすんなり眠る子が何度も怯えたように泣いて起きたり、
目覚めが異常に悪くて抱っこでも泣きやまないときは、
これから熱が上がる前触れ(潜伏期から発症への移行期)であることが多いです。
今までなかった発疹を見つけたら、すぐに他の子どもたちから離し、
別室で隔離(静養)させるのが鉄則です。
子どもの体に急に現れる「原因不明の発疹」は、
麻しん(はしか)、風しん、水痘(水ぼうそう)、手足口病、リンゴ病といった、
ものすごく感染力の強い「ウイルス性感染症」のサインである可能性が極めて高いからです。
もし「お部屋の隅っこで過ごそうね」と
同じ室内(空気や飛沫が共有される空間)にいたら、
あっという間にクラス、
下手すれば保育園全体に感染させてしまいます。
子どもの体温は大人より個人差が大きく、
かつ環境で簡単に1℃近く上下します。
一律にマニュアルで発熱を区切るのではなく、
その子の「いつもの日常」を知っておくことこそが、
小さな異変にいち早く気づく方法だからです。
原因不明の怪しい発疹を見つけたら→即、別室へ
言葉にできない耳のSOS→「耳をしきりにさわる」も注意
のどの危険信号→声枯れ・咳もチェック
体調不良の初期アラート→睡眠時の「異常な夜泣き・目覚めの機嫌の悪さ」に出る
熱を見極める最大の基準→子どもの「元気な時の平熱」
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