保育士 過去問
令和7年(2025年)後期
問105 (子どもの保健 問5)
問題文
【事例】
Hちゃん(生後6か月、女児)は、母乳栄養で育ち、最近離乳食が始まったばかりです。保育所には2週間前から通い始めました。母親は時短勤務で仕事に復帰したところです。Hちゃんは、入所前から、顔、肘関節部、膝関節部に湿疹があり、かゆいのか、いつも顔を手で触っています。Y保育士は、迎えに来た母親から、「赤ちゃんによくある湿疹で、そのうち治ると思っていたのだけれど、抱っこをすると私の服に顔をすりすりするようになって、手足の湿疹も増えている様な気がします。このまま放っておいてよいと思いますか」と相談されました。
【設問】
次のうち、Y保育士の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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問題
保育士試験 令和7年(2025年)後期 問105(子どもの保健 問5) (訂正依頼・報告はこちら)
【事例】
Hちゃん(生後6か月、女児)は、母乳栄養で育ち、最近離乳食が始まったばかりです。保育所には2週間前から通い始めました。母親は時短勤務で仕事に復帰したところです。Hちゃんは、入所前から、顔、肘関節部、膝関節部に湿疹があり、かゆいのか、いつも顔を手で触っています。Y保育士は、迎えに来た母親から、「赤ちゃんによくある湿疹で、そのうち治ると思っていたのだけれど、抱っこをすると私の服に顔をすりすりするようになって、手足の湿疹も増えている様な気がします。このまま放っておいてよいと思いますか」と相談されました。
【設問】
次のうち、Y保育士の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 離乳食によるアレルギー反応であるため、離乳食をもう少し遅らせるべきだと助言する。
- 乳児湿疹といって、多くの乳児にみられる湿疹なので、放っておいて大丈夫だと励ます。
- 湿疹が悪化しているようなので、医療機関の受診を勧める。
- 母乳が原因かもしれないので、しばらく人工乳だけにするよう助言する。
- 母親がいないことに対するストレスが原因だと思われるので、仕事をやめるよう助言する。
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この過去問の解説 (1件)
01
この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。
この事例のHちゃんの湿疹の場所(顔、肘、膝)と「かゆがっている」という様子は、
単なる乳児湿疹というより、アトピー性皮膚炎の特徴に近いです。
しかし、ここで最も重要なのは、保育士は「診断」をしてはいけないということ。
私たちに求められるのは、原因を勝手に決めつけることではなく、
「心配な症状がある時に、適切な専門家(医師)に繋ぐこと」です。
この「連携」の視点があれば、迷わず正解を選べます。
では、解説を見ていきましょう。
不適切です。
保育士が勝手に「これは食事のアレルギーだ」と診断することはできません。
また、現在のガイドラインでは、アレルギー予防のために
離乳食を遅らせることは推奨されていません。
自己判断での助言は危険です。
不適切です。
お母さんが「悪化している気がする」と訴えており、本人もかゆがっています。
放置すると、傷口からアレルゲンが侵入し、
食物アレルギーを発症するリスク(経皮感作)が高まります。
「大丈夫」と安易に言うのは無責任な対応となります。
適切です。
顔や関節(肘・膝)の湿疹、強いかゆみ、
今回は期間の明記はありませんが、入所前から続いているなどの特徴は、
アトピー性皮膚炎の疑いがあります。
専門医に診てもらい、適切なスキンケアや軟膏治療を行うことが、
Hちゃんの不快感を取り除き、将来のアレルギー予防にも繋がります。
不適切です。
「母乳が原因」と特定する根拠がありません。
栄養方法の変更は、子どもの成長に関わる重大なことですので、
医師の指導なしに保育士が助言すべきではありません。
不適切です。
湿疹の原因をストレスや愛情不足(母親の就労)に結びつけることは、
医学的根拠がないだけでなく、懸命に働くお母さんを追い詰め、傷つける発言です。
保育士として絶対にしてはいけません。
この事例問題の鉄則は、
「餅は餅屋(病気は医者)」です。
最近の知識として、「肌荒れを放置すると、そこから食物アレルギーになりやすい(経皮感作)」
ということが分かっています。
だからこそ、昔のように「そのうち治るよ」と放置せず、
「肌ツルツルを目指して、一度お医者さんに相談してみましょう!」と背中を押してあげることが、
保育士のできる最高のファインプレーです!
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