保育士 過去問
令和7年(2025年)後期
問128 (子どもの食と栄養 問8)

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問題

保育士試験 令和7年(2025年)後期 問128(子どもの食と栄養 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、人工乳に関する記述として、適切なものを3つ選びなさい。
  • 乳児用調製粉乳は、月齢により調乳濃度が異なる。
  • 無乳糖乳は、乳糖又はガラクトースを除去した調製粉乳である。
  • アレルギーの治療用として乳児に用いられるアミノ酸混合乳は、アミノ酸が多く配合され、牛乳たんぱく質を含む。
  • 「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年厚生労働省)によれば、フォローアップミルクは、離乳が順調に進んでいる場合は摂取する必要はない。
  • 2018(平成30)年に「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」(厚生労働省)が改正されたことにより、日本で乳児用液体ミルクの製造、販売が可能になった。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。

人工乳には様々な種類がありますが、

まず基本として「ミルクの濃さ(濃度)」は月齢で変えたりしません。

赤ちゃんの腎臓を守るため、常に一定(約13%)です。

また、近年試験で頻出なのが「液体ミルク」です。

災害時にも役立つこの液体ミルクが日本で作れるようになったのは、

「2018年(平成30年)」という比較的最近の出来事です。

この年号とアレルギー用ミルクは「原因(たんぱく質)を徹底的に分解しているから安全なんだ」

という理屈を知っていれば、正解を選べます。

では、解説を見ていきましょう。

選択肢1. 乳児用調製粉乳は、月齢により調乳濃度が異なる。

不適切です。

 

濃度は「一定」です!

月齢によって変わるのは「飲む量(ml)」であって、「濃さ(%)」ではありません。

日本の標準的なミルクは、母乳に合わせて約13〜14%の濃度になるように作られています。

勝手に濃くすると赤ちゃんの腎臓に負担がかかるので、

絶対に説明書通りのスプーン数を守る必要があります。

選択肢2. 無乳糖乳は、乳糖又はガラクトースを除去した調製粉乳である。

適切です。

 

生まれつき、または下痢などが原因で、

ミルクに含まれる糖分(乳糖)を分解できない赤ちゃんがいます(乳糖不耐症)。

そうした子のために、下痢の原因となる「乳糖」を取り除き、

代わりにブドウ糖などを使ったミルクです。

選択肢3. アレルギーの治療用として乳児に用いられるアミノ酸混合乳は、アミノ酸が多く配合され、牛乳たんぱく質を含む。

不適切です。

 

「牛乳たんぱく質を含む」が間違いです!

牛乳アレルギーは、牛乳の「たんぱく質」に反応して起こります。

だから治療用ミルクは、たんぱく質を極限まで分解した「アミノ酸」を使っています。 

「アレルゲンとなるたんぱく質は一切入っていない(除去されている)」のが正解です。

選択肢4. 「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年厚生労働省)によれば、フォローアップミルクは、離乳が順調に進んでいる場合は摂取する必要はない。

適切です。

 

フォローアップミルクは、主に「鉄分」を補うためのものです。

離乳食をしっかり食べていて、食事から鉄分や栄養がとれているなら、

無理に飲ませる必要はありません

あくまで「食事で足りない時のサポーター」という位置づけです。

選択肢5. 2018(平成30)年に「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」(厚生労働省)が改正されたことにより、日本で乳児用液体ミルクの製造、販売が可能になった。

適切です。

 

超重要トピックです!

以前は日本には「粉ミルク」の規格しかありませんでした。

しかし、熊本地震などの災害時に「お湯がなくても飲めるミルクが必要だ」

という声が高まり、2018年に法改正され、日本でも液体ミルクが解禁されました。

 

まとめ

人工乳の問題は、この3つを持ち帰りましょう!

濃度:いつでも一定!(勝手に濃くしない)

液体ミルク2018年解禁!(災害時の救世主)

フォローアップ:順調なら不要!(あくまで補助役)

特に「液体ミルク=2018年」は、防災や法改正の知識として非常によく出題されます!

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02

人工的な粉ミルクや医療向けの乳であっても、科学的な根拠に基づいて作られています。

見ていきましょう。

選択肢1. 乳児用調製粉乳は、月齢により調乳濃度が異なる。

不適切です。

 

調乳濃度(お湯と粉の割合)は、月齢に関わらず一定です。

変わるのは1回に飲む量や、与える時間帯です。

選択肢2. 無乳糖乳は、乳糖又はガラクトースを除去した調製粉乳である。

適切です。

 

乳糖不耐症(牛乳を飲むとお腹を下してしまう)や、ガラクトース血症(体内で糖をうまく分解できない病気)のために、医師の指示のもとで出されます。

選択肢3. アレルギーの治療用として乳児に用いられるアミノ酸混合乳は、アミノ酸が多く配合され、牛乳たんぱく質を含む。

不適切です。

 

牛乳たんぱく質は含みません。

アミノ酸混合乳は、さまざまな理由から乳が飲めない子どもへの、治療用ミルクの最終手段です。

乳というよりも薬の味がします。

選択肢4. 「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年厚生労働省)によれば、フォローアップミルクは、離乳が順調に進んでいる場合は摂取する必要はない。

適切です。

 

フォローアップミルクは甘いため、子どもたちに人気ですが、本来は摂取する必要はありません。

選択肢5. 2018(平成30)年に「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」(厚生労働省)が改正されたことにより、日本で乳児用液体ミルクの製造、販売が可能になった。

適切です。

 

日本では長年、「育児用ミルク=粉ミルク」が当たり前でした。

液体ミルクについて「どんな成分で作ればいいのか」「どのように保存すればいいのか」といったルールがなかったのです。

 

ルールがなければ、安全の基準が作れず、製造や販売ができません。

 

そんな背景のなか、2016年の熊本地震で、「お湯が手に入らない」「哺乳瓶の洗浄が困難」といった課題が浮き彫りになりました。

「液体ミルクがあれば」という世の中の議論から、2018年に解禁され、現在はドラックストアなどで気軽に手に入るようになりました。

まとめ

余裕があれば、実際にミルクを飲んでみると、味の違いが分かりますし、知識を実践的なものにしやすくなると思います。

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