保育士 過去問
令和7年(2025年)後期
問148 (保育実習理論 問8)
問題文
A 幼児期の子どもの描画の発達は、指導によって促進されるので、描き方を必ず教える必要がある。
B 幼児期の子どもの描画は、見たものを描こうとしているとは限らない。
C 子どもの描画に見られる特徴として、画面の下部に画用紙の縁と平行な線が引かれているのは、一般に「レントゲン描法」といわれている。
D 初期の人物表現には、頭から手足が出ているような表現がある。
E 子どもの描画の発達的変化は、その子どもの遊びや生活体験の豊かさとは無関係である。
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問題
保育士試験 令和7年(2025年)後期 問148(保育実習理論 問8) (訂正依頼・報告はこちら)
A 幼児期の子どもの描画の発達は、指導によって促進されるので、描き方を必ず教える必要がある。
B 幼児期の子どもの描画は、見たものを描こうとしているとは限らない。
C 子どもの描画に見られる特徴として、画面の下部に画用紙の縁と平行な線が引かれているのは、一般に「レントゲン描法」といわれている。
D 初期の人物表現には、頭から手足が出ているような表現がある。
E 子どもの描画の発達的変化は、その子どもの遊びや生活体験の豊かさとは無関係である。
- A,C
- A,D
- B,D
- B,E
- C,E
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この過去問の解説 (1件)
01
この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。
幼児期の絵は、見たままを描く(写実)のではなく、
「知っていること、感じたこと」を描くのが特徴です(これを「知的リアリズム」と言います)。
そのため、描き方を大人が指導するよりも、自由な表現を認めることが大切です。
また、この時期特有の表現として、顔から直接手足が出る「頭足人(とうそくじん)」や、
地面の線を描く「基底線(きていせん)」、中身が透けて見える「レントゲン画」などがあります。
用語と絵のイメージをセットで覚えましょう。
A:×
「描き方を教える」は間違いです。
幼児期の描画は、自分の中にあるイメージを吐き出す「自己表現」の活動です。
大人が「車はこう描くんだよ」「太陽は赤だよ」と形(スキーマ)を押し付けると、
子どもは「正解」を気にして自由に描けなくなり、表現意欲を潰してしまいます。
指導よりも、「共感」や「環境設定」が大切です。
B:○
大人は「目に見える通り(視覚的リアリズム)」に描こうとしますが、
子どもは「知っていること・大事なこと(知的リアリズム)」を描きます。
例えば、横を向いている人の顔なのに「目が2つ」あったり、
電車の中にいる人が外から見えたりするのは、
子どもにとってそれが「あると知っている大事なもの」だからです。
C:×
用語の説明が間違っています!
基底線(きていせん):画面の下に引かれる、地面を表す線のこと。(問題文の説明はこれです)
レントゲン画:服の中の体や、家の中の家具など、「見えないはずの中身」が透けて描かれること。
D:○
これを「頭足人(とうそくじん)」と言います。
3歳〜4歳頃によく見られます。子どもにとって人間は「顔(認識する場所)」と
「手足(動く場所)」が最も重要なので、胴体が省略されて描かれます。
世界中の子どもに見られる共通の発達過程です。
E:×
大いに関係があります!
絵は「心の映し鏡」です。
泥遊びの感触、美味しいご飯、楽しかった遠足など、
豊かな実体験(五感を使った経験)があって初めて、
「これを描きたい!」という衝動やイメージが生まれます。
「絵をうまく描かせたいなら、たくさん遊ばせろ」というのが保育の鉄則です。
子どもの描画用語は、この3つを区別しましょう!
頭足人(とうそくじん):顔から手足!(一番大事な部分だけ描いた姿)
レントゲン画:中身が透けてる!(ポケットの中の飴、お腹の赤ちゃんなど)
基底線(きていせん):地面の線!(空間を認識し始めた証拠)
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