保育士 過去問
令和8年(2026年)前期
問19 (保育原理 問19)

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問題

保育士試験 令和8年(2026年)前期 問19(保育原理 問19) (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
1か月前にX保育所へ転園してきたFちゃん(5歳、女児)は、両親共に外国籍である。両親は日本語が得意ではなく、保育士からの連絡事項も理解が難しいためか、「わかった、わかった」とあいまいな返事をするなどコミュニケーションが十分に取れないことがある。一方、Fちゃんの両親からは、入園当初から園生活について保育所に強い要望があり、「食べられないものがあること」や「肌を見せないで着替えさせてほしい」といった、自分たちの文化や生活習慣を守りたいという内容だった。

【設問】
次のうち、「保育所保育指針」第4章「子育て支援」に照らし、保育士の対応として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

A  日本の保育所に通園している以上、Fちゃんだけ個別な対応は行えないことを両親に伝え、保育所の方針に従ってもらう。
B  両親の要望を踏まえ、クラス担任だけではなく職員間で情報共有し、共通の対応方針を考える。
C  Fちゃんは日本語の習得が早そうなので、両親への連絡は基本的にFちゃんを通して行う。
D  「要望がこれ以上増えるようであれば対応できないので転園してもらいたい」と、Fちゃんの両親に伝える。
E  必要に応じて通訳や翻訳機などを活用し、両親が連絡事項を理解できるよう工夫する。
  • A:○  B:○  C:×  D:○  E:×
  • A:○  B:○  C:×  D:×  E:×
  • A:×  B:○  C:×  D:×  E:○
  • A:×  B:×  C:○  D:○  E:×
  • A:×  B:×  C:○  D:×  E:○

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この過去問の解説 (1件)

01

「保育所保育指針」「子育て支援」における、多文化共生・特別な配慮を要する家庭への支援姿勢(文化・宗教への配慮、情報伝達の工夫、組織的対応)を問う事例問題です。

選択肢3. A:×  B:○  C:×  D:×  E:○

A  日本の保育所に通園している以上、Fちゃんだけ個別な対応は行えないことを両親に伝え、保育所の方針に従ってもらう。(×)
食べ物(宗教上の禁忌など)や衣服(肌の露出制限など)は、文化や宗教的な背景に根ざす大切な要素です。
「日本のルールだから」と一方的に拒否して従わせるのは、多様性の尊重に反し不適切(×)です。

B  両親の要望を踏まえ、クラス担任だけではなく職員間で情報共有し、共通の対応方針を考える。(○)
文化や言語の違いによる配慮事項は、クラス担任一人で抱え込まず、園全体(園長・主任・調理員など)で共有し、統一した支援方針を立てることが重要です。適切(○)です。

C  Fちゃんは日本語の習得が早そうなので、両親への連絡は基本的にFちゃんを通して行う。(×)
5歳の子どもに園からの重要なお知らせや連絡事項の伝達を背負わせる(ヤングケアラー的な負担を強いる)のは不適切です。
連絡は大人が責任を持って行うべきであり誤り(×)です。

D  「要望がこれ以上増えるようであれば対応できないので転園してもらいたい」と、Fちゃんの両親に伝える。(×)
支援が必要な家庭に対して、一方的に転園を迫るような対応は児童福祉施設として著しく不適切(×)です。

E  必要に応じて通訳や翻訳機などを活用し、両親が連絡事項を理解できるよう工夫する。(○)
日本語でのやり取りが難しい保護者に対しては、翻訳アプリ、多言語化されたお便り、やさしい日本語、通訳ボランティアなどを活用し、確実に伝わるよう工夫する姿勢が求められます。適切(○)です。
 

まとめ

外国籍の家庭や多文化共生に関する問題では、「文化の違いを日本の型に押し付けない」「子どもをメッセンジャーにしない」の2つが頻出の判定ポイントです。

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